Z世代の”セルフケア現在地“に迫る「Z世代セルフケア白書2025」

“バズった投稿“信じるZ世代、SNS信頼度はミドル世代の約4倍、誤情報への接触リスクは3人に1人

第一三共ヘルスケア株式会社のプレスリリース

第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区、以下「当社」)は、100年後も人と社会と地球が健やかであり続ける未来の実現を目指してサステナビリティ活動を推進しています。その中の「健康課題」への取り組みでは、「セルフケアアカデミー」と題して、ヘルスリテラシー向上のためのさまざまな施策を展開しています。このたび、Z世代を対象に実施したセルフケアに関する意識調査をもとに、「Z世代セルフケア白書2025」を発表します。

調査の結果から、Z世代のセルフケアの現状や課題に加え、SNSを活用した情報収集や「推し活」を通じたセルフケア効果など、Z世代のセルフケアの現在地が見えてきました。

調査結果サマリー

⚫︎セルフケアの取り組み状況

1. Z世代の半数以上がセルフケアを実践。ミドル世代よりも、Z世代の方がやや高い傾向

Z世代の半数以上(52.4%)がセルフケアを実践。ミドル世代の実践度(44.9%)を上回る。

2. セルフケアを実践できていない理由は、「何をすればいいか分からない」が最多

実践できていない理由、「何をすればいいか分からない」が、Z世代・ミドル世代ともに約4割(38.6%)で最多。

⚫︎セルフケア情報の収集方法

3. Z世代はSNS寄り、ミドル世代は企業サイトや医療機関 ─ 健康情報の収集方法に世代差

健康やセルフケア情報の収集、Z世代は3位に「SNS」がランクイン(38.4%)。

ミドル世代は「企業サイト」や「医療機関」が上位に入り、情報収集先に世代差。

4. “バズった投稿”を信じるZ世代 ─ 信頼度はミドル世代の約4倍

「インフルエンサー動画やSNS投稿」による健康やセルフケア情報を信頼するZ世代は17.4%で、ミドル世代7.5%の2倍以上。「バズったSNS投稿」を信頼する割合は14.7%で、ミドル世代3.5%の約4倍。

5. Z世代はミドル世代より誤情報への接触率が高く、危うい実態が浮き彫りに

健康やセルフケアに関する誤情報の接触経験、ミドル世代24.7%に対し、Z世代は35.5%と約1.5倍。

<コラム>

Z世代の6割超に“推し”が存在。そのうち、約9割が推し活によるセルフケア効果を実感

調査結果詳細

⚫︎セルフケアの取り組み

2025年9月、15〜59歳までの男女を対象に、セルフケアに関する意識調査を実施しました。本調査では、20代以下を「Z世代」、30〜50代を「ミドル世代」と定義し、その比較を通じて、Z世代におけるセルフケアの現状を明らかにしました。

1. Z世代の半数以上がセルフケアを実践。ミドル世代よりも、Z世代の方がやや高い傾向

セルフケアの認知度は、Z世代が75.1%、ミドル世代が77.3%といずれも7割以上と高く、大きな差は見られませんでした[図表1]。

一方、セルフケアの実践度では、Z世代の半数以上(52.4%)、ミドル世代の約4割(44.9%)が「セルフケアを実践できている」と回答し、Z世代がミドル世代を7.5ポイント上回り、セルフケアへの関心がやや高い傾向があることがわかりました[図表2]

2. セルフケアを実践できていない理由は、「何をすればいいか分からない」が最多

セルフケアを実践できていない層に対し、その理由を尋ねたところ、「何をすればいいか分からない」が約4割(38.6%)で最多でした。これはZ世代・ミドル世代ともに共通しており、ヘルスリテラシーの不足が課題であることが分かりました。セルフケアを知ってはいるものの、心身を守る行動として生活に取り入れられていない層がいると考えられます[図表3]。

⚫︎セルフケア情報の収集方法

3. Z世代はSNS寄り、ミドル世代は企業サイトや医療機関 ─ 健康情報の収集方法に世代差

次に、からだやこころの不安や悩みについて調べた経験を尋ねたところ、約7割(68.5%)が「自分から意識して調べることがある」または「気になる情報に触れたら、読んだり視聴することがある」と回答しました[図表4]。

情報源については、いずれの世代も「テレビ・新聞・雑誌などのメディア」、「検索エンジン」が上位2位を占めました。一方で、3位以降には世代差が見られました[図表5]。とくに特徴的なのは、Z世代の3位に「SNS」(38.4%)がランクインしている点です。これはミドル世代(16.4%)の約2倍にあたり、情報収集におけるSNS活用の高さが際立っています。一方で、ミドル世代は「企業のウェブサイト」(26.0%)や「医療機関」(23.9%)を選んでおり、世代ごとに参考にする情報源の違いが明らかになりました。

4. “バズった投稿”を信じるZ世代 ─ 信頼度はミドル世代の約4倍

続いて、からだやこころの不安や悩みに関して「信頼している情報源」について尋ねたところ、いずれの世代も「医療従事者など専門家の記事や動画」がもっとも多く、Z世代が34.1%、ミドル世代が40.7%となりました[図表6]。

一方で、SNS関連の情報に着目すると、ミドル世代に比べ、Z世代の信頼度が高い傾向が明らかになりました。「インフルエンサー動画やSNS投稿」を信頼している割合は、ミドル世代が7.5%であるのに対しZ世代は17.4%と2倍以上。さらに「いいね・シェア数や再生回数の多いSNS投稿」を信頼すると答えたのは、ミドル世代3.5%に対しZ世代14.7%と、約4倍の差が見られました。

これらの結果から、Z世代は従来型メディアや専門家の発信にも一定の信頼を寄せてはいるものの、インフルエンサーやいわゆる“バズったSNS投稿”の情報をミドル世代よりも強く信頼する傾向が見られました。

5. Z世代は、ミドル世代より、誤情報への接触率が高く、危うい実態が浮き彫りに

「ネットニュースやSNSで、健康やセルフケア情報について誤った情報に接した経験があるか」を尋ねたところ、全体の約3割(29.0%)が「ある」と回答しました。世代別に見ると、ミドル世代が24.7%であったのに対し、Z世代は35.5%と10.8ポイント高く、Z世代の方が誤った情報に接触する割合が高い傾向が明らかになりました。さらに、誤情報に接触した人の中には、実際に健康被害などの不具合を経験した人も一定数存在しており、とくにZ世代の方がその割合がやや高い結果となりました[図表7]。これらの結果は、誤情報がもたらすリスクの大きさを示すとともに、若年層における正しい情報の普及やセルフケア理解の促進の必要性を示唆しています。

<参考>

市販薬はセルフケアの定番 ─出番は“ちょっとした不調”のとき

市販薬について聞いてみると、全体の約7割(74.4%)が「使ったことがある」と答え、セルフケアのごく身近な選択肢になっていることが分かりました(Z世代71.7%、ミドル世代76.2%)。

では、どんなときに市販薬が登場するのでしょうか。利用経験のある人に聞いたところ、「病院に行くほどではないとき」(Z世代66.7%、ミドル世代71.8%)や「症状が軽いうちに治しておきたいとき」(Z世代40.7%、ミドル世代51.6%)といった、日常のちょっとした不調のときに頼る場面が多いようです。

<コラム>

Z世代の6割超に“推し”が存在。そのうち、約9割が推し活によるセルフケア効果を実感 

今回の調査では、Z世代の約6割(63.8%)、ミドル世代でも約3割(32.1%)が「推し活をしている」と回答しました。いまや「推し活」は若年層を中心に広く定着していること分がかります。からだやこころへの影響としてもっとも多かったのは「元気が出る」で6割を超えました(61.6%)。次いで「ストレスが軽減される」が半数以上を占めています(52.4%)。

世代ごとの特徴としては、Z世代は「美容に気をつかうようになった」(23.1%)や「体力がついた」(17.0%)といった身体面への効果が目立ち、ミドル世代では「自己肯定感が高まる」(16.3%)が上位に挙がりました[図表8]。さらに「推し活はセルフケアにつながっていると思うか」と尋ねると、約9割(88.0%)が「はい」と回答。世代に関わらず、推し活をしている人の多くがセルフケア効果を実感していることがわかりました[図表9]。

【クレジット表記のお願い】

本資料の調査データを転載いただく際には、出典として、

【第一三共ヘルスケア「Z世代セルフケア白書2025」調査】と表記くださいますようお願い申し上げます。

<調査概要>

調査主体:第一三共ヘルスケア株式会社(調査実施機関:株式会社インテージ)

調査名称:「Z世代セルフケア白書2025」調査

調査対象:全国の15~59歳までの男女1,043名

調査方法:インターネット調査

調査期間:2025年9月5〜10日

※本リリース内では、20代以下の男女を「Z世代」、30代〜50代男女を「ミドル世代」として集計・比較しています。

 ※グラフの構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります

<ご参考> 

【第一三共ヘルスケアについて】

第一三共ヘルスケアは、第一三共グループ*の企業理念にある「多様な医療ニーズに応える医薬品を提供する」という考えのもと、生活者自ら選択し、購入できるOTC医薬品の事業を展開しています。

現在、OTC医薬品にとどまらず、機能性スキンケア・オーラルケア・食品へと事業領域を拡張し、コーポレートスローガン「Fit for You 健やかなライフスタイルをつくるパートナーへ」を掲げ、その実現に向けて取り組んでいます。

こうした事業を通じて、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」を推進し、誰もがより健康で美しくあり続けることのできる社会の実現に貢献します。

* 第一三共グループは、イノベーティブ医薬品(新薬)・ワクチン・OTC医薬品の事業を展開しています。

【Wellness for GOODについて】

当社のサステナビリティ活動を今後より一層推進していくにあたり、2025年6月に新たに策定したコンセプトです。「健やかであること」という意味の「Wellness」と、「良い目的のために」、そして「永続的に・ずっと」という意味を持つ「for GOOD」を組み合わせ、100年後も人と社会と地球が健やかであり続けるために、人々の健康で豊かな生活に貢献する当社のサステナビリティ活動における考えを表しています。当社はこのコンセプトに基づき、「People」「Society」「Earth」の3つの領域において課題を特定し、解決へ向けた取り組みをスタートさせています。

【セルフケアアカデミーについて】

 「Wellness for GOOD」の3つの領域のひとつ、「People/健やかな体と心へ」における課題解決の一環として実施しています。セルフケアアカデミーは現在、リアルの出張授業とオンラインの教育コンテンツの2軸でヘルスリテラシーを向上させることを目的に展開しております。

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