【大阪・関西万博閉幕を迎えて皆様へ感謝を】
株式会社ヘルスケアシステムズのプレスリリース

株式会社ヘルスケアシステムズ(本社:愛知県名古屋市、代表取締役社長:瀧本陽介、以下 当社)は、2025年10月13日に閉幕を迎える大阪・関西万博において、大阪ヘルスケアパビリオンで協賛してきた「腸内細菌抗体検査」の全検査が完了したことをお知らせいたします。
小さな大学発ベンチャーである私たちが、万博という国家プロジェクトの場で、この本検査を通期で提供できたのは、大阪ヘルスケアパビリオンをはじめ、国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所、森永乳業株式会社、そして検査に関心を寄せお申込をいただいたご来場者様のおかげです。心より感謝申し上げます。
今回の協賛を通じて、従来と異なる抗体を使って腸内細菌を測定する新技術の社会実装に、大きな確信と手ごたえを得ることができました。一方で、今後に向けた課題や改善点も明らかになりました。当社は、万博で得た知見と腸内細菌データを活かし、さらに改良を重ねながら、2026年の製品化を目指して開発を進めてまいります。
■184日の軌跡と実績
2月13日 大阪ヘルスケアパビリオンの公式アプリにて、「腸内細菌抗体検査」の申込受付を開始。
2月20日 森永乳業株式会社との連携を発表。大阪ヘルスケアパビリオン内のブースにて
結果を受け取れる体験に注目が集まる。
3月初旬 複数のメディアで本検査が取り上げられ、申込みが急増。検査員を急きょ増員。
4月13日 開幕直後から想定以上の申し込みをいただき、出荷・ 測定・問い合わせ対応の体制を強化。
4月27日 大阪ヘルスケアパビリオンのリボーンステージにて、専門家3名・企業20社と健康イベント を開催。
5月中旬 検査への関心と需要がピークに。申込枠は連日、開始わずか数分で終了する状況
8月15日 当初の募集定員40,000人に到達し、申込受付を終了
10月3日 期間中に届いた約25,000人の検体測定をすべて完了
10月13日 大阪・関西万博が閉幕
■前例なき大規模実証に挑んだ社内の体制
大学発ベンチャーである当社が、国家的プロジェクトである大阪・関西万博において、通期にわたって運用を完遂できた背景には、社内の技術開発チームと現場運用チームの強い連携がありました。初の試みとなる新技術を大規模な環境で提供するため、開幕直前まで運用設計の改善と最終調整を重ねました。開幕後も、連日の盛況に対応するため、現場のフィードバックを速やかに反映し、迅速な改善を繰り返しました。この184日間は、検査を申込みいただいた皆様の期待に応えるべく、技術的な課題を一つひとつ乗り越えながら、全社員が一丸となって取り組んだ期間でした。

■今後に向けた課題と展望
当社は、誰もが自分のカラダを手軽に知ることで、自分に合った生活習慣を選べるーすなわち「生活習慣のミスマッチがない社会」の実現を目標としています。
この実現に向かって、大阪・関西万博で初めて採用した「腸内細菌抗体検査」サービスの製品化を進めており、2026年の発売を予定しています。
万博での実証運用によって、新技術の安定性を確認すると同時に、製品化に向けた改善点も明らかになりました。皆様からいただいたフィードバックにより、検体採取のさらなる簡便化、検査結果のより一層のわかりやすさ、そして一人一人の検査結果に合わせた活用アドバイスの充実が求められていることを強く認識しました。
今後は、184日間で得た知見と運用データを精査し、検査手法の改良、採便プロセスの改善、検査結果レポートのブラッシュアップを進めてまいります。
当社は、検査サービスの普及を加速させるため、「生活習慣のミスマッチをゼロにする」社会を共創いただけるパートナーを広く募集しています。今回の万博を通じて得られた経験を活かして、幅広いパートナーとの連携を進め、未来社会に向けた取り組みををさらに加速してまいります。
【ヘルスケアシステムズの協賛情報】
当社は、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の「大阪ヘルスケアパビリオン」にプレミアムパートナーとして協賛してまいりました。最新技術を採用した「腸内細菌抗体検査」を最大4万人に提供。検査結果は森永乳業様ブースで5種類の代表的な腸内細菌の割合の結果と結果に基づくおすすめの食材の提案など、一人ひとりに応じたアドバイスや情報を受け取れます。
【参考】最新技術「腸内細菌抗体検査」で森永乳業とコラボ 万博で最大4万人に提供。パビリオン公式アプリで申込み開始
【腸内細菌抗体検査とは】
当社が国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所と共同で2024年12月に開発した、これまでと異なる新技術を用いた腸内細菌を調べる検査です。新技術は特定の腸内細菌に反応する抗体を使って便中の細菌を判定するもので、これまでの分析方法よりも、短時間かつ安価に大量の人の便を測定することができる可能性を秘めており、今後の社会実装が期待されています。
【参考】医薬基盤・健康・栄養研究所 新技術を採用した腸内細菌検査キットを共同開発