〜日常の音からガンマ波サウンド™を生成する変調音出力装置〜
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社のプレスリリース
ピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役会長:落合 陽一、代表取締役社長:村上 泰一郎、以下、PxDT)は、塩野義製薬株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役会長兼社長CEO:手代木 功)と共同で創出し特許を取得した発明「ガンマ波を誘発する変調音出力装置(特許第7307929号)」が、公益社団法人 発明協会による令和7年度 関東地方発明表彰において発明奨励賞を受賞したことをお知らせします。
本受賞は、オープンイノベーションの成果を知財で可視化し、研究開発から製品化・実装へとつなぐ「協創に資する知財」を軸とした両社の取り組みが評価されたものです。表彰式は11月20日(木)に水戸市民会館で挙行されました。

■受賞のポイント
主に下記の取り組みが評価され、受賞に至りました。
-
生活に溶け込む音刺激:テレビなどの日常生活の音をもとに、自然に聴き続けられる40Hz変調音(ガンマ波サウンド™)を生成
-
ガンマ波誘発効果の科学的検証:本発明の音刺激により、音声の明瞭度を損なわずに脳内のガンマ波を同期させられることを確認
-
OI × IPによる新規技術の社会実装:企業間の協創(オープンイノベーション)の成果を、特許という「知財のかたち」で可視化し、製品として社会実装することで産業の向上に寄与
■受賞内容
-
賞名:発明奨励賞(令和7年度 関東地方発明表彰)
-
発明名称:ガンマ波を誘発する変調音出力装置(特許第7307929号)
-
受賞者:
-
長谷 芳樹(ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 シニアリサーチャー)
-
高澤 和希(ピクシーダストテクノロジーズ株式会社 kikippa事業部 開発統括)
-
小川 公一(塩野義製薬株式会社 創薬疾患研究所)
-
前田 佳主馬(塩野義製薬株式会社 創薬疾患研究所)
-
■本発明の概要
近年、40Hz周期の音・光刺激で脳内ガンマ波の誘発を目指す研究が国際的に注目されています。一方で、従来研究で用いられてきた単調なパルス音(ブザー音)は長時間の聴取が難しく、日常生活への適合性に課題がありました。
本発明は、テレビ等の日常的な音源を入力とし、音声と背景音を分離。背景音に40Hzの振幅変調を施したうえで再合成することで、音声の可聴性を保ちつつ、目的とするガンマ波誘発刺激を提供します。これにより、研究用途にとどまりがちだった40Hz周期の音刺激を、生活に取り入れやすい音として設計できる道筋を示しました。
※本発明は医療的効能・効果を保証するものではありません。適切な検証と連携のもと、活用領域の拡張を図ってまいります。
■PxDTの知財方針「協創に資する知財」について
PxDTは「協創に資する知財」を基本方針とし、産学連携・共同R&D・社内R&Dで獲得した技術シーズを、顧客企業・市場パートナーとの協創により社会実装へと結びつけています。塩野義製薬とは2020年頃より共同研究開発を開始し、R&D・知財創出・製品/サービス化まで一気通貫で推進。本受賞は、オープンイノベーションの成果を知財で可視化して社会実装につなげる取り組みの象徴的な成果です。
■PxDTの知財活動に対する社外評価(参考)
・第2回 IP BASE AWARD(2021) スタートアップ部門 グランプリ受賞
・知財功労賞(2022) 経済産業大臣表彰(知財活用ベンチャー)受賞
PxDTは研究開発型スタートアップとして戦略的な知財活動を推進し、「スタートアップ × 知財」モデルケースの創出を目指します。
■地方発明表彰について(参考)
地方発明表彰は、各地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として大正10年に開始された公益社団法人 発明協会の顕彰事業です。全国8地方ごとに、優秀な発明・考案・意匠の完成者、実施化に尽力した方、指導・育成・奨励に貢献した方を顕彰します。特別賞(文部科学大臣賞、特許庁長官賞、中小企業庁長官賞 等)および発明奨励賞などが贈呈されます。
(参考)地方発明表彰 公式サイト:https://koueki.jiii.or.jp/hyosho/chihatsu/chihatsu.html
■ピクシーダストテクノロジーズ株式会社について
ピクシーダストテクノロジーズは、計算機科学(コンピュータサイエンス)と、音や光などを自在に操る独自の波動制御技術の融合により、コンピュータと非コンピュータが不可分な環境を構築し、言語や現象、アナログとデジタルといった二項対立を循環的に超えていく「デジタルネイチャー」の到来を見据えています。 私たちは、現在、波動制御技術をメカノバイオロジーや視覚・聴覚・触覚への介入・補助をする「パーソナルケア&ダイバーシティ」領域と、メタマテリアル(材質ではなく構造で特性を生み出す技術)やオフィス・工事現場等の課題解決のために適用する「ワークスペース&デジタルトランスフォーメーション」領域の2つの主要な領域に重点を置いて製品を展開しています。 急速に進化していくコンピュータに対して、私たち生物の身体(ハードウェア)の進化は非常に遅く、その差はますます開こうとしています。ピクシーダストテクノロジーズはこの両者の間をうまく調停し、生活に対してよりよい価値を生み出し続けます。
URL:https://pixiedusttech.com/
– 記載されている会社名、ロゴ、システム名、商品名、ブランド名などは、各社の商号、登録商標、または商標です。

