株式会社On’yomiのプレスリリース
『α世代と社会・企業をつなぐ』をコンセプトに当世代の研究・情報発信を行う『α世代ラボ』(株式会社On’yomi内)は、産業能率大学(所在地:東京都世田谷区) 小々馬敦研究室、株式会社トークアイ(本社:東京都渋谷区)との産学連携プロジェクトとして、α世代の消費トレンドに関する調査研究レポート「α世代白書 創刊号 2026年SS号」を12月18日、刊行いたします。
本レポートでは、特に株式会社コーセー様のご協力のもと、『α世代「メイク」の意識と行動』を深掘り調査しました。女優・モデルの白石乙華さんへのインタビューや原宿での街頭インタビューを含む定量・定性調査を実施。「Z世代とα世代の価値観の変化」を産業能率大学ゼミ生(Z世代)とα世代ラボメンバーが共同で調査・分析いたしました。
■調査から見えてきたα世代のメイク・消費行動における特性
本調査により、α世代のメイク・消費行動における以下の特性が明らかになりました。
【最優先事項】
「流行」よりも「自然な馴染み」:
トレンド追従よりも、
「自分の顔に自然になじむか」を最優先する実用志向。
【情報収集】
客観性と主観のハイブリッド:
情報収集はSNSやAI診断といった客観的情報源を用いる。
【最終決定軸】
身近な人の「共感」:
最終的な購入・決定は、
身近な人からの「似合う(=共感)」という
主観的安心感によって決定される。

調査から見えてきたα世代の特性として、「流行」よりも「自分の顔に自然になじむか」を最優先し、SNSやAI診断といった客観的な情報源で情報を収集しつつも、最終的な判断は身近な人からの「似合う(=共感)」という主観的安心感によって決定するという価値観が明らかになりました。
■α世代白書 創刊号 2026年SS号




■プロフィール:産業能率大学 小々馬 敦 教授

グローバルアドエージェンシーにて、FMCGブランドのマーケティング戦略支援を経てブランドコンサルティングの業界に転籍。インターブランドジャパンを経て、D.A.アーカーが副会長を務めるプロフェットの日本法人代表、マッキャングループのフューチャーブランドの代表取締役社長を歴任。多様な業界における無形資産価値経営、事業ポートフォリオ戦略、マーケティング、広報戦略を支援。大学研究室の産学連携研究では、X・Y・Z・α世代の価値観と購買行動の調査を通して次世代マーケティングの進化を洞察し報告する「ミライ・マーケティング研究会」を(公社)日本マーケティング協会と共催。近年は「日経広告研究所報」「日経クロストレンド」などに寄稿多数。
■コメント
α世代に「信頼できる情報源」を尋ねると、「仲の良い友達」「親」、そして「AI」という声が上がります。中でも「私のことをよく知っているAIに“似合う”と言われると嬉しい」という感情は象徴的です。これからのマーケティングは、情報の発信以上に“信頼の設計”が問われる時代に入っています。
■プロフィール:白石 乙華

圧倒的透明感とスタイルで今話題の現役 JK モデル/女優 2025 年トレンド速報【流行りそうな人】に選出され、1日に15 社以上の芸能 事務所からスカウトされた経験も持つ。自身のSNSでは「#おとはの準備かめら」と題した、リアルな現役高校生のヘアアレンジやメイクといった準備動画が反響を呼び、1400 万回以上再生されている動画も。日本最大級のファッションイベント”Girls Award”や多数イベントに出演、高校生にして日本を代表するファッションショー”Japan Fashion Week”に招待されるなどモデルとしても活躍中。
■コメント
今回改めてお話ししてみて、自分が普段から『似合うこと』をすごく大切にしているんだなと実感しました。似合うものを選ぶことで自信にもつながるし、より自分らしくおしゃれを楽しめるんだなと感じました。
今後もいろんなことに積極的に挑戦しながら、SNSでの発信も「魅せる自分」と「リアルな自分」の両方で、同世代のみなさんにリアルで参考になる発信を続けていけたらと思います。
■α世代白書 創刊号 2026年SS号 調査概要
調査対象・方法:対面街頭インタビュー
首都圏在住の女子中高生 70名(原宿にて実施)
α世代エクストリーマー層インタビュー α世代高校生2名、Z世代大学生1名
α世代デプスインタビュー 白石乙華
調査実施期間 :2025年8月19日(火)~2025年9月16日(火)
調査主体 :産業能率大学 小々馬敦研究室、α世代ラボ、株式会社トークアイ
調査協力 :株式会社コーセー
※本リリース内容を掲載いただく際は、出典『α世代ラボ』と明記をお願いいたします※
ダウンロードはこちら:https://forms.gle/uBZSfARBGp3agJKE6
■調査サマリー(α世代への対面インタビュー・定性調査より)
①α世代の意思決定:AIも友達も”フラット”に頼るα世代の感覚
SNSやAI診断で客観的な情報を広く収集・分析しつつ、購入の最後の一押しは「信頼できる身近な人(友人・家族)」の「似合う」という主観的な共感と安心感を必要としている。
②α世代の美意識:「盛る」Z世代、「整える」α世代
α世代は「流行」よりも「自分の顔になじむか」を最優先している。Z世代が「憧れ」に情熱を注いだのに対し、α世代は「自然体」に見えることを重視している。
③「似合う」=「自分の選択への共感と後押し」
α世代にとって「似合う」は、単なる外見の評価ではなく、自分の選択に対する「共感」や「後押し」を意味する嬉しい褒め言葉と考えている。
④AI活用に高い関心
「AIにメイクをチェックしてもらえるなら、使うか?」という質問に対し、45人中40人のα世代が「使う」と回答。AIは「正直な相談相手」として、客観的なアドバイスを期待している。
⑤「憧れ」より「自分軸」:「好き」と「真似る」を合理的に切り分ける世代
好きなインフルエンサーがいても、それが自分に「似合う」かを冷静に判断。憧れをそのまま模倣するのではなく、自分らしさを最優先する価値観がある。
■共同研究機関
産業能率大学 小々馬敦研究室
次世代の社会を支える若い世代の価値観と行動研究を通じて「ミライのマーケティングの進化」について社会に提言。2024年に研究成果をまとめた書籍『新消費をつくるα世代』(日経BP社)を刊行。 (https://www.kogoma-brand.com/)
株式会社トークアイ
創業35年の定性調査(リサーチ)会社。独自のネットワーク(機縁法リクルート)を活かし、若年層や富裕層など多様な対象者へのアプローチと調査設計を得意とする。 (https://www.talkeye.co.jp/)
■「α世代ラボ」とは
「α世代ラボ」とは、 「α世代と社会・企業をつなぐ」をコンセプトに『α世代』に関する研究・情報発信を行うマーケティング研究組織です。

【α世代とは】
Z世代の次に続く世代であり、おおよそ2010~2024年ごろに生まれた世代を指します。
【α世代ラボ 活動内容】
α世代に関するインタビュー記事や調査レポートなどの研究コンテンツを制作し、α世代ラボのホームページに掲載しています。また、蓄積したα世代への知見をもとに、α世代やその親世代をターゲットにした企業のマーケティング・PRのサポートや、メディアへの取材対応、企業向けの講演などを行っています。
α世代ラボ ホームページ:https://alpha-gen-lab.com/
【お問い合わせ先】
α世代ラボ 主任研究員:喜藤雄介
電話番号:050-1721-1526(喜藤)
メールアドレス:a-lab@onyomi.jp

