~国内外で進む社会実装、渋谷区実証で改善傾向を確認~
iamYiam Ltd.のプレスリリース
ウェルビーイングおよびライフクオリティ向上に特化したグローバルAIヘルステック企業iamYiam社(社名:アイアム ワイ アイアム、本社:ロンドン、CEO:ロレーナ・プイカ)は、ユーザーの身体的・社会的・環境的・意義的・感情的・精神的な健康に関する洞察を提供するエシカルAIプラットフォーム「Syd Life AI」(以下「Syd」)の日本市場でのさらなる拡大に向け、2026年2月16日(月)にラウンドテーブルを開催しました。
当日は、創業者兼CEOのロレーナ・プイカが来日し、開発の背景や「Syd」の特徴、国内外でのユースケースについて説明しました。また、日本における独占販売代理店である株式会社コシダテック取締役の越田 渓氏も登壇しました。

■原体験から生まれた「生活の質を高めるAI」という発想
ロレーナCEOは、物理学者の父と起業家の母のもとに生まれ、数学やデータサイエンスの素養を背景に投資運用分野でキャリアを築いてきました。アスリートとして世界記録を保持するなど多彩な経歴を持つ一方で、深刻な健康課題に直面したといいます。
「私は10年前に余命3年という診断を受けました。金融、数学、情報、経済など複数の分野で学位を取得し、イギリスの投資銀行でキャリアを築いていましたが、そのとき初めて“健康こそが最も重要だ”と気づいたのです」と振り返ります。
この経験を機に、ライフクオリティを科学的に可視化できないかと考え同社を創業。7年にわたる研究開発に着手しました。自ら200万ドルを投じ、世界中の120万件を超える学術論文を収集・分析し、年間83億人年分のデータとエビデンスに基づく独自のアルゴリズムを構築しました。こうして誕生したのが、現在世界26ヵ国で展開される、生活の質向上を支援するAIプラットフォーム「Syd」です。
「私たちは“ライフクオリティ”を抽象的な概念ではなく、予見可能なものとして捉えています。データに基づき継続的に改善できる仕組みをつくることで、個人の幸福だけでなく、社会全体へのリターン(ROI)にもつなげられると考えています」と語りました。
■人的資本の活力を可視化するエシカルAI「Syd Life AI」
ロレーナCEOは、「Syd Life AI」の根幹となるアルゴリズムについて説明しました。同社が自社開発したアルゴリズムは、スタンフォード大学やオックスフォード大学をはじめとする世界有数の研究機関による査読付き学術論文を基盤に設計しており、提示される情報は、AIが学術論文から抽出したエビデンスに基づいています。

「学術論文に書かれていることの多くは、専門家以外には難解なものです。たとえば『水を飲むことで認知能力が向上する』という研究があったとしても、その効果をどの程度の数値として捉えられるのかを読み解き、標準化されたフレームワークに落とし込むには7年を要しました」と語ります。
7年間の研究を通じて見えてきたのは、「健康」という概念そのものを数値化することの難しさでした。政府や企業が“健康経営”に注目する中、健康を経営指標として扱うためには、より体系的かつ再現性のある定義が求められています。
Sydでは、健康を単一の身体的状態として捉えるのではなく、身体的健康、感情、社会、環境、目的、キャリア、脳の活力、自己認識、財務的健康と、9つの領域から総合的に評価します。これらを横断的に分析することで、個人の生活の質だけでなく、組織における人的資本の活力を可視化することを目指しています。
■9領域で“私”を読み解く ― Syd Life AIが目指す人間理解

Sydは、ウェルビーイング向上の観点から展開しており、“24時間いつでも使える相棒”として、「どうしたら良い状態になるか」を提案します。生成AIは、Syd独自に設計したLLMを基盤とする対話型サービスで構成されており、「パーソナライズされた答えを提供できる点が特徴です」(ロレーナCEO)。
テキスト入力に加え、顔や声の変化からも状態を読み取り、「どういう人と関わるとよいか」といった具体的な行動提案を行うことも可能です。
企業・組織向けにも展開しており、従業員全体の傾向を匿名で可視化できます。企業契約では個人データを閲覧できない設計とし、プライバシーを最優先しています。
「匿名性を保つため、50名以上の単位での利用をお願いしています。例えば30~50代の利用者における“疲れ度合い”の傾向を抽出することが可能です。結果に応じて、疲労軽減につながる情報を学術論文から抽出し、施策のアイディアとして提供できます。これは社員にとっても、経営側にとっても有益なサービスです」とロレーナCEOは説明しました。
さらに、「仕事を辞めたい」といったネガティブな入力に対しても、断片的な情報から結論を推奨するのではなく、9つの領域から状態を分析し、「なぜそのような気持ちになったのか」にフォーカスするのがSydの特長です。
「9つの領域が重なり合うことで『自分』が形づくられています。その全体像を理解することが重要です。いかに教育的に可能性を示し、その人にどのような選択肢を提示できるか。それらはすべて学術論文に基づいています。数値化し、支援するために、人間をどれだけ深く理解できるかに注力しています」と強調しました。
なお、日本市場では、独占販売代理店としてコシダテックが参画しており、ロレーナCEOは「約1年半ほど前に日本での可能性を最初に見いだしてくれたパートナーです」と紹介しました。
参考:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000146565.html
■国内外で進む社会実装 ― Syd Life AIのユースケースを紹介
続いて、国内外でのユースケースも紹介しました。日本では現在、JR東日本・高輪ゲートウェイシティで1月から実証実験が進められています。大手コンビニの商品メニュー、データを活用し、個人の状態に応じた食事提案など、生活動線に組み込まれた活用が特徴です。「セロトニンの約95%が腸に存在すると言われており、食事は感情や活力と深く結びついています」(ロレーナCEO)。

Sydとの1回あたりの平均対話時間は約11分と、世界平均(約2.5分)を大きく上回っており、利用回数も高く、日々の相談相手として信頼されている様子がうかがえます。
渋谷区での3ヵ月間の実証実験では、身体的健康・感情面・財務的健康の領域で改善傾向が確認されました。従来、紙や郵送を介して時間を要していた行政施策と比較し、リアルタイムで状況を可視化できる点も評価されています。
グローバルでは、2025年10月にアメリカ・ALTIUS社と10億ドル規模のパートナーシップ締結を発表。韓国では100万人規模のデータ活用プロジェクトが進行中です。さらに直近では、アラブ首長国連邦・アブダビにおいて400万人の住民を対象としたヘルスインテリジェンス・プラットフォーム構築に採用されました。
Sydは、前面に立つ存在ではなく、施策や経営判断を支える“黒子”として機能します。集約されたデータをもとに、AIが選択肢を提示する―。その役割が、今後のウェルビーイング経営や都市設計において鍵になるといえそうです。
なお同社では、情報セキュリティの国際規格ISO27001、AIマネジメント規格ISO42001、SOC2 Type II認証、GDPR準拠、HIPAA準拠など、複数の国際基準に対応。全ての情報を保護するために、徹底したプライバシーポリシーとエンドツーエンドの暗号化技術を採用しています。最後にロレーナCEOは、「パフォーマンスには信頼が不可欠です」と述べ、AI倫理、プライバシー、セキュリティにおいて妥協しない姿勢を示しました。
■iamYiam社について
Syd Life AIは、独自のAI技術、120万件の学術論文、そして実世界のエビデンスを基盤とした、国際的に受賞歴のあるライフクオリティ向上テクノロジーを提供しています。「ライフクオリティをすべての人に届ける」ことをミッションに掲げ、現在26ヵ国で展開しており、英国NHSによる独立検証も受けています。
本プラットフォームは、個人においては生活習慣関連リスク指標を最大40%低減し、組織において12〜25倍のROIを実現しています。Syd Life AIは、豊富な実績を持つ科学者とエンジニアからなる専任チームによって支えられており、最先端のAI技術と実世界での検証を組み合わせることで、エビデンスに基づく研究を推進し、ミッションを実現しています。
<会社概要>
設立 :2015年7月
業種 :AIヘルステクノロジー/Life Quality Innovation
本社所在地 :207 Regent Street, W1B 3HH London, United Kingdom
創業者 兼 CEO :ロレーナ・プイカ
URL :https://syd.life/
メディア問い合わせ先:Media@syd.life

