株式会社ニコン・エシロールのプレスリリース
私たちは一日の中で、想像以上に多くのことを、視界を通じて行っています。読む、探す、選ぶ、判断する。仕事も、移動も、何気ない会話も、その多くは「見る」に支えられています。
それでも私たちはその「見る」ことについて、立ち止まって考えることはほとんどありません。
メガネを通した「視界」の違いは、見過ごされている
■ メガネ大国・日本で、メガネの見え方は「どれも同じ」と思われている
日本では約8,006万人がメガネを必要としているとされています。世界的に見ても、メガネが生活に深く根づいた国のひとつです。その一方で、視力補正用のメガネを購入したことがある20代以降に向けた調査では、「メガネで得られる視界はどこのメガネ店で作っても変わらないと思う」と答えた人が62%に上っています。こうした考え方が日本で多くを占めていることもあり、日本のインフラといっても過言ではない存在であるメガネについて、見え方の違いや質、そしてメガネを通して得られる「見る」ことの価値は、十分に語られてきたとは言えないのが現状です。

データソース:眼鏡DB2025 / 2026年1月調査 (株)ニコン・エシロール「メガネに関するアンケート」(N=1,644)
■ メガネ作りは、人の判断と機械の測定で見え方が形づくられる
メガネ作りは、人の手による判断と、機械による測定という、大きく二つの要素によって成り立っています。どの機械を使い、その数値をどう読み取るか。またその結果をもとに、一人ひとりの実生活に合った見え方をどう組み立てていくか。そこには作り手の経験や考え方が重要になります。人の判断と機械の測定の重なり方によって、メガネを通した生活の快適さは変化していきます。
そうした判断や測定の積み重ねを体現するメガネレンズそのものについても、「より良い見え心地」という観点から選ばれる機会はこれまで多くありませんでした。
■ メガネを通じて、人びとの生活を豊かにしたい
メガネを通した視界は、単に目から情報を受け取るための手段ではありません。思考のしやすさや集中の続きやすさ、判断のしやすさなど、日常の多くの行為の土台として静かに生活を支え続けています。
ニコンのメガネレンズを製造・販売している株式会社ニコン・エシロールは、多くの日本人が使用しているメガネを通じて、一人ひとりの見え方に向き合い、日々の視界をより良いものにしていくことで、生活そのものを豊かにしていきたいと考えています。
文芸評論家・三宅香帆さんが、メガネ作りを通して「視界」について考える

今回、文芸評論家の三宅香帆さんに、ニコンのブランド直営のメガネ店、ニコンメガネにご来店いただき、メガネ作りを体験していただきました。三宅さんが体験したのは、視力検査や生活の使用場面を想定した見え方の確認を通して、店頭で「見え心地」を体験するメガネ作りです。(当日の様子はこちら)
三宅香帆さんに選ばれたのは、2026年2月17日に新たに発売した単焦点メガネレンズ「Zシリーズ SINGLE VISION」に「Relax」オプションを付けた単焦点レンズです。



完成したメガネは、その後、日常生活の中で実際に使用していただき、見え方について感じたことや、生活の中での変化について、三宅さんご自身の言葉で綴っていただきました。
店頭でメガネをつくるなんて、久しぶりのことだった。
もともと近視で、ずっとメガネやコンタクトを駆使して生きていた。本を読むことやインターネットで遊ぶことが昔から好きだったから、目が悪くなるのは必然だった。
だが大人になると、店頭でわざわざメガネをつくることも減った。老眼によって遠視になることも、まあ、もう少し先のことだろうと思っていた。
が、今回メガネをつくってもらうことになって知ったのは、若いうちからメガネをつけていたほうがむしろ目のためにもいいのだ、ということだった。
視力とは筋肉である。目の筋肉が毎日酷使されている。肩こりなんかそうだが、必要のない筋肉を伸ばし続けていると、そこは凝ってしまい、取り返しのつかないことになる。私たちはなかなかそのことに気づかない。だって見ることは、無意識におこなわれているものだから。
しかし、本当は、目こそ労ったほうがいい。ニコンメガネさんは丁寧に視力を測ってくれて、合うメガネをさがしてくれたのだが、その過程で「健康な人は、目を大切にするという習慣を、そもそもつけたほうがいいよな……」としみじみ思い知った。
目は替えがきかない。酷使しすぎては取り返しのつかないことになる。しかし私たちは目を使わないと生きていけない。読書も、仕事も、推し活も、自分自身の目でもっておこなわれていることに自分は支えられている。
そう考えると、メガネの度数やレンズの種類に気をつかうだけで、日常から目の筋肉をいたわることができるなんて、素晴らしいことだ。メガネをつくりながら私はしみじみ思った。
実際に使ってみると、たしかになんとなく目が軽い。読書やPCの時間はこれまでもこれからも大切にしたい、だからこそ、目に負担をかけているという罪悪感が少し減ったこと。それこそがなによりも「メガネを作って良かった」と思えた点だった。
これからも健康的に本を読みたい。インターネットで楽しく生きたい。愉快に仕事をしたい。その根底を支える「見ること」をいたわるためにも、まずは自分に合ったメガネをつけること。そこから始めよう。
■三宅香帆 Profile

文芸評論家。京都市立芸術大学非常勤講師。
1994年高知県生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士前期課程修了。リクルート社を経て独立。
2025年、『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』にて、「新書大賞」を史上最年少で受賞。第76回NHK紅白歌合戦ゲスト審査員。
著書
『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』
『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』
『「好き」を言語化する技術』
『「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか』
『考察する若者たち』
等多数。
三宅香帆さんの体験と言葉は、メガネが生活の中でどのように使われ、どのように支えてくれているのかを、具体的な実感として示しています。
メガネは、主張するものではなく、日常の中で当たり前のように使われ続ける存在です。だからこそそのあり方に目を向けることは、生活の質を捉え直すことにもつながります。
ニコン・エシロールは、日々使われ続けるメガネを通して、一人ひとりの生活に寄り添う視界のあり方を、これからも探求していきます。
商品情報
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販売場所:全国の眼鏡専門店(取扱い状況は店舗により異なります)

