1,142名の調査で判明|月ごとに異なる「不調の正体」と、それぞれに必要な正しいケア法
株式会社Gift Circleのプレスリリース
■ 発表の概要
近年、「4月病」「5月病」「6月病」と、春の不調を指す言葉が次々と生まれ、◯月病という概念そのものが増殖しています。
しかしそれぞれに本当に違いはあるのか、あるとすれば何が異なるのか—
正しく理解している人は、今回の調査対象1,142名のうちほぼ0%という実態が明らかになりました。
株式会社リーフェホールディングス(本社:東京都武蔵野市、代表取締役:橋本将吉)が行った本調査では、4月・5月・6月それぞれの不調の実態を月別・症状別に詳細に分析。内科医の知見をもとに、◯月病ごとに異なる「不調の正体」と「それぞれに有効な対策」を明らかにします。毎年春になると繰り返される不調を、今年こそ正しく理解し、正しくケアするための指針をお届けします。
【調査概要】
調査期間:2026年3月6日〜3月16日
対象:一般消費者 1,142名
方法:定量アンケート(複数回答含む)
調査結果問い合わせ先:https://hashimotomasayoshi.co.jp/contact/
*独自調査に基づく詳細数値・資料の配布をご希望の場合はお問い合わせください。
*掲載の際は「株式会社リーフェホールディングス独自調査」「監修:内科医・橋本将吉医師」の明記をお願いいたします。
調査でわかった3つの事実
(1) 81.6%が春に不調を経験しているが、4月・5月・6月の違いを正しく知っている人はほぼゼロ
(2) 不調を感じた人の66%が「ミスが増える・進みが遅いレベル」—仕事・生活への深刻な影響が判明
(3) 原因を知りたい・セルフケアしたいと答えた人は9割超—それでも「何をすればいいかわからない」人が多く存在
4月病——「環境変化×自律神経の嵐」
不調を感じると答えた人が46%と、3か月で最も症状が激しい時期
◆ データが示す4月の実態
不調を感じた時期として4月を挙げた人は46%と、5月・6月を大きく引き離し断トツ1位。メンタル・睡眠・身体いずれの不調も3か月のなかで最も多い回答数を記録しました。
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項目 |
調査データ |
医師の見解 |
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メンタル |
メンタルの不調を感じる人数は908人 |
新環境への適応ストレスが交感神経を過剰に刺激。ストレスホルモンである「コルチゾール」の過剰分泌により感情のブレーキが効かず、不安やイライラが混在しやすい状態。 |
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睡眠 |
睡眠に不調を感じる人数は778人 |
交感神経が優位なまま夜を迎えるため、脳の温度が下がらず「脳が徹夜している」ような低品質な眠りに。睡眠のメンテナンス機能が働かず、十分な時間寝ても脳がガス欠を起こし、日中の強い眠気を招きやすい。 |
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身体 |
身体に不調を感じる人数は1,493人 |
春季特有の激しい寒暖差(外気ストレス)と、新生活に伴う精神的緊張(内因性ストレス)による「自律神経の過負荷」。血管の収縮・拡張の調節機能が低下し、全身の血流不全や筋緊張が生じることで、倦怠感や頭痛が多発する。 |
◆ 医師の見解:4月病の正体は「適応反応の過負荷」
4月の不調を単なる精神論で片付けるべきではありません。医学的には、新しい環境に適応しようとする生体反応が個々の許容量を超えた”適応反応の過負荷”の状態であると解釈されます。
データが示す不安やイライラの急増や、睡眠の質の破綻は、心身のホメオスタシス(恒常性)を維持するためのシステムが限界に達し、オーバーヒートを起こしている徴候です。
いわば、深刻なメンタル疾患へ至る前段階の『生体アラート』が鳴り響いている状態と言えるでしょう。
この過負荷を放置すれば、ゴールデンウィーク明けの意欲減退や、いわゆる『五月病』への移行リスクが極めて高まります。4月の段階でこの心身の警告を適切に評価し、戦略的な休息を導入することが、重症化を防ぐための医学的命題です。

【4月のケアポイント】
副交感神経を意識的に優位にする時間をつくることが最優先。具体的には(1)就寝90分前の入浴(38〜40℃)、(2)腹式呼吸・深呼吸、(3)「予定のない時間」を週に最低1〜2時間設ける。4月に「頑張りすぎない」ことが5月・6月への持ち越しを防ぐ最大の対策です。
5月病——「疲労の蓄積と無気力の波」
症状が分散・平均化。「なんとなくずっとしんどい」の正体
◆ データが示す5月の実態
5月に不調を感じた人は49.3%と4月から大きく減少する一方、メンタル・睡眠・身体の3領域すべてがほぼ同程度の水準で不調が続くという特徴があります。
4月に見られた「特定の症状の突出」がなく、満遍なく不調が残る状態です。メンタルでは「無気力」が最多となり、4月の「不安・焦り」から質的に変化しています。
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項目 |
調査データ |
医師の見解 |
|---|---|---|
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メンタル |
無気力、不安・焦り、判断力低下、イライラの項目が全て均等に分散 |
4月の緊張が解けた後に疲弊が顕在化。アドレナリンが切れ、慢性疲労が「やる気が出ない」として現れる |
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睡眠 |
日中の眠気、眠りが浅い、寝つきが悪いという睡眠の3症状が均等に残存 |
改善もしないが悪化もしない「疲労の高止まり」状態。GWによる生活リズムの乱れが重なると悪化しやすい |
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身体 |
4月より全体的に減少するが広範囲に残存 |
個人差が大きく出る時期。免疫が落ちている人は体調を崩しやすく、回復が遅い |
◆ 医師の見解:5月病の正体は「4月病の後遺症+リズムの崩壊」
5月病の本質は、新しい不調の発生ではなく”4月に蓄積したダメージの表面化“にあります。
4月の過度な緊張や環境変化に対応するために、心を安定させる脳内物質「セロトニン」が大量に消費され、5月を迎える頃にはいわば「脳の貯金」が底をついたガス欠状態に陥ります。 この状態でゴールデンウィークの連休に入り、張り詰めていた糸(交感神経)がプツンと切れると、自律神経の調整がうまくいかず、強い無気力やだるさといった「5月病」の症状が引き起こされるのです。
さらに、連休中の不規則な生活による”社会的時差ボケ“がセロトニンの再合成を妨げ、回復を遅らせる大きな要因となります。

【5月のケアポイント】
「リズムを守ること」がすべての基本。GW中も起床時間を±1時間以内に維持する、昼寝は15〜20分以内にとどめる。「やる気が出ない」は意志力の問題ではなく生理現象なので、無理に頑張るより「小さなタスクを確実にこなす」戦略に切り替えることが重要です。
6月病——「気圧と湿度が引き起こす身体の反乱」
メンタルは落ち着いてきたのに、身体症状だけが再浮上する謎
◆ データが示す6月の実態
6月で最も特徴的なのは、メンタル・睡眠の不調が4月より大幅に減少する一方、身体不調の回答者数が6月で最も多い「だるさ」327人をはじめ、「むくみ」「アレルギー症状」「肌荒れ」が4月・5月より増加することです。
精神面が落ち着いてきた時期に、身体だけが悲鳴を上げる逆転現象が起きています。
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項目 |
調査データ |
医師の見解 |
|---|---|---|
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メンタル |
メンタル不調は4月より大幅減。慣れが生まれてくる時期 |
環境適応は進んでいるが、慢性的な疲れが底に残っている状態。 |
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睡眠 |
日中の眠気、眠りが浅い、寝つきが悪い |
梅雨の低気圧が睡眠の深さに影響。湿度による体温調節の乱れが眠りの質を下げる。 |
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身体 |
だるさ327人(3か月で最多の割合)だけでなく、頭痛・めまい、肩こり・腰痛、肌荒れなどの症状を訴える人が多かった |
低気圧接近時には頭痛・めまい・だるさが現れやすい。 |
◆ 医師の見解:6月病の正体は「気象病(天気病)」
6月の身体不調の主因は「梅雨」という気象条件そのものです。低気圧が接近する時期には、頭痛・めまい・だるさ・関節痛が現れやすくなります。これは”気象病(天気病)“として医療現場でも広く認知されています。
また、高湿度環境ではダニやカビが繁殖しやすくなりアレルギー症状が悪化するほか、汗の蒸発(蒸散)が妨げられることで体温調節が乱れ、肌荒れも起きやすくなります。
「メンタルは落ち着いてきたのに体が動かない」という状態は、精神的ストレスではなく純粋に気象・環境要因による身体負荷であることを意味します。
4月・5月とは根本的に原因が異なるため、対策も大きく変わります。

【6月のケアポイント】
「気象変化に先手を打つ」発想が重要。天気予報アプリで低気圧の接近をチェックし、その前日に十分な睡眠と水分を確保する。室内湿度を50〜60%に保つことはダニ・カビの抑制を通じたアレルギー予防に効果的です。頭痛が起きた際は、暗所で横になって安静にすることが有効な場合があります。市販の鎮痛剤も適切に活用しながら、症状が続く場合は医療機関への相談をおすすめします。
構造的問題:「我慢が当たり前」になっている日本の春
データが示す受診行動・情報行動の実態
不調を感じた人のうち、パフォーマンスが「ミスが増える・進みが遅いレベル」と答えた人が最多の66%。「最低限のことしかできないレベル」、「何も手につかないレベル」と答えた人を合わせると、約85%が何らかのパフォーマンス低下を自覚しています。
にもかかわらず、受診をためらう最大の理由は「何科に行けばいいかわからない」が断トツ1位。次いで「忙しくて時間がない」、「周りに迷惑がかかる」と続きます。
また、対策として最も多く行われているのは「SNSの情報収集」ですが、一方で「何をしたらいいかわからない」と答える人も多く存在します。
情報を探しても解決できない層がいることを示しており、「情報の量ではなく、個別症状に合った質の高い情報が届いていない」という構造的問題が浮かび上がります。
監修医師コメント
内科医・橋本医師より
「春の不調に”まとめてケア”は通用しない」
今回の調査結果を見て、改めて確信したことがあります。
4月・5月・6月の不調は、それぞれ「自律神経の過負荷(4月)」「慢性疲労の顕在化(5月)」「気象病(6月)」という、まったく異なるメカニズムで起きています。
これを「春だから仕方ない」「◯月病でしょ」と一括りにしてしまうことが、毎年繰り返す最大の原因です。
特に4月については、新環境への適応ストレスに加え、花粉シーズンのピークとも重なる点を見落としてはいけません。今回の調査では月別の原因内訳までは確認できていませんが、臨床的には花粉症による睡眠の質の低下・鼻づまりによる睡眠中の呼吸の乱れ・抗ヒスタミン薬の眠気といった要因が、自律神経の乱れにさらに拍車をかけているケースもあります。
4月の不調が突出して多い背景には、こうした複合要因が重なっている可能性が高いと考えています。
また、「何科に行けばいいかわからない」という受診障壁の高さも深刻です。春の不調は、精神科・内科・皮膚科・耳鼻科と症状が多岐にわたるため、総合診療・かかりつけ医にまずご相談いただくことをお勧めします。
自己判断で我慢を続けることが、最もリスクの高い選択肢であることをお伝えしたいと思います。

■ 株式会社リーフェホールディングスについて
リーフェグループは、「全ての世代が安心して生活できる社会」の実現を目指しています。
医療知見を軸に、健康に関する知識・製品・医療を分断せず生活の中で一体として機能させることで、医療を特別なものではなく、日常に自然に存在するものへと変えていくことが私たちの使命です。

