動物実験代替法の研究開発支援をする基金「Lush Prize 2026」- ハーバード大学博士が開発した女性疾患研究の新機軸「子宮頸部・膣チップ」が受賞

ラッシュジャパン合同会社のプレスリリース

「子宮頸部・膣チップ」イメージ画像

英国発のナチュラルコスメブランドLUSH(ラッシュ)及び英国の消費者団体であるEthical Consumer Research Association(エシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション)は、2026年5月12日(火)に動物実験代替法の研究開発および、動物実験廃止に向けた活動を推進する世界最大の基金「Lush Prize 2026」の受賞者を発表いたしました。

本年度のサイエンス部門では、女性の生殖器機能をマイクロチップ上に再現した世界初の「子宮頸部・膣チップ」を開発した、ハーバード大学のゾーレ・イザディファール博士に贈られました。これらのチップは、膣の健康、早産、及び不妊症に関する理解を深めるためにすでに活用されています。

■Lush Prize(ラッシュプライズ)とは

動物実験に頼らない研究開発支援や動物実験の廃止に向けた活動を推進することを目的に、2012年に設立。

動物実験代替法を推進する分野では世界最大規模を誇り、1R(Replacement:完全代替)*1のみに特化しているのが特徴です。これまでに総額300万ポンド(約5億8,500万円*2)以上の賞金を授与してきました。本年はサイエンス部門を含む5つのカテゴリーで、総額25万ポンド(約4,875万円)が世界の活動家や研究者に贈られています。

■5つの受賞カテゴリー

  1. 世論喚起部門:動物実験が実施されている背景や実情を社会に知らせることに貢献した個人及び団体

  2. サイエンス部門:動物を使用しない代替法の研究開発に従事する研究者及び研究機関

  3. トレーニング部門:動物実験に頼らない代替法の研究者や規制機関に対するトレーニングを提供する個人、団体、または組織

  4. ポリティカル・アドボカシー部門:規制機関や行政に対して動物実験の代替及び禁止に向けた政策介入を行う個人及び団体

    ※旧「ロビー活動部門」

  5. 若手研究者部門:35歳以下(申請時)で、動物実験に頼らない代替法開発及び研究を行う研究者

受賞者の全リストは、5月13日(水)よりLush Prize公式サイトで公開予定です。

■ Lush Prize 2026 サイエンス部門 受賞者について

2026年5月12日(火)、ハーバード大学のゾーレ・イザディファール博士は、ロンドンで開催された授賞式のステージにて「サイエンス部門」を受賞しました。イザディファール博士のチームが開発したのは、USBドライブほどの大きさのマイクロチップを用いた「子宮頸部・膣チップ」です。このチップは電気センサーを搭載しており、ヒトの膣および子宮頸部の細胞が、ホルモン、善玉菌、および感染症に対してどのように反応するかをリアルタイムで分析することができます。

本技術が革新的である理由は、動物実験では困難だった「ヒト特有の生理現象」を精密に再現できる点にあります。女性疾患の研究が立ち遅れていた要因として、研究によく用いられるマウス等の動物とヒトとの生理学的機能の違いが挙げられます。例えば、マウスには月経や閉経がなく、ヒトに見られる一般的なホルモンや微生物の特徴も備わっていません。このチップは、ヒトの細胞を用いて体内の環境を高度にシミュレーションすることで、動物実験の限界を克服しました。すでに膣の健康、早産、不妊症への理解を深めるために活用されており、長年見過ごされてきた多くの女性疾患の解明や、より安全で効果的な治療法開発の一助となることが期待されています。

Lush Prizeの審査員は、これまで研究が十分に進んでこなかった「女性の健康」という重要な分野において、この画期的な成果に賞を授与できたことを特に喜ばしく感じています。

イザディファール博士のコメント:

「Lush Prizeを受賞したことは、動物実験を行わない生物医学研究の未来を前進させようとする私たちの努力が、認められたことを意味します。この受賞は、女性の生物学的特徴を忠実に再現した前臨床モデルを開発し、長年見過ごされてきた疾患に対して、より優れた効果的な治療法を届ける緊急の必要性を浮き彫りにするものです。動物実験は倫理的な懸念があるだけでなく、科学的な限界もあります。動物モデルで有望とされた治療法の多くが、ヒトでは効果を発揮できず、結果として多大な経済的損失と患者ケアの進展の遅れを招いています。動物モデルを高度なヒト由来のシステムに置き換えることで、私たちは病気への理解を根本的に改善し、創薬を加速させ、より安全で効果的な治療法を開発することができるのです。」

<お問い合わせ先>

LUSH (ラッシュジャパン)

0120-125-204

support@lush.co.jp

https://www.lush.com/jp/

*1:1Rとは、一般的に動物実験の基準についての理念として3R(「Replacement(代替)」「Reduction(削減)」「Refinement(改善)」)が掲げられていますが、Lush Prizeでは、動物を使用しない実験方法への転換を意味する「Replacement」のみを評価しています。

*2:1ポンド=195円換算

関連資料(英語のみ)
https://www.sciencedirect.com/science/div/pii/S0956566324006894?via%3Dihub 

https://www.nature.com/divs/s41467-024-48910-0

https://bio-protocol.org/en/bpdetail?id=5262&type=0

Ethical Consumer Research Associationについて

Ethical Consumer Research Association(エシカルコンシューマー・リサーチアソシエーション)は、社会問題、動物福祉問題、環境問題に関する独自の調査を専門とする非営利の研究協同組合です。(https://www.ethicalconsumer.org/

ラッシュについて

ラッシュは、新鮮な野菜や果物を使った100%ベジタリアン対応のナチュラルコスメブランドです。約9割の商品がヴィーガン対応です。エッセンシャルオイルを使い、動物実験をせず、最大限合成保存料に頼らない手作りのスキンケア、ヘアケア、バス製品などで健やかな肌や髪のために役立ちたいと考えます。倫理的な原料調達や環境に優しい商品開発を通じて、毎日をみずみずしく豊かにし、ビジネスと自然との共生をめざしています。

企業の取り組みなどブランドに関する情報をまとめた公式サイト:https://weare.lush.com/jp/

公式オンラインストア:https://www.lush.com/jp/

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