【イベントレポート】Craif、すい臓がん啓発イベント「福岡中央病院 病院長 × 福岡山王病院すい臓がん専門医が登壇 最先端の予防医療とこれからのがん対策を知ろう」を開催

Craif株式会社のプレスリリース

 尿がんリスク検査を提供するCraif株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役CEO:小野瀨 隆一、以下Craif)は、2026年4月23日(木)、KKRホテル福岡(福岡市中央区)にて、すい臓がん啓発プロジェクトの一環として、がん啓発イベント「福岡中央病院 病院長 × 福岡山王病院すい臓がん専門医が登壇 最先端の予防医療とこれからのがん対策を知ろう」を開催いたしました。

左から、Craif CTO 市川裕樹、福岡山王病院 伊藤鉄英先生、福岡中央病院 病院長 横井宏佳先生、株式会社シンフォニア 亀山みゆきさん

当日は、プロジェクト参画医療機関である福岡中央病院 病院長・横井宏佳先生、福岡山王病院・伊藤鉄英先生をお招きし、福岡地域における最先端の予防医療やすい臓がんの課題と対策について、医師の視点から詳しくご解説いただきました。またCraif株式会社CTOの市川より、最先端技術を用いたがん早期発見の可能性についてお伝えしました。

■ 特別講演「福岡中央病院が担う地域の予防医療」

 福岡中央病院 病院長の横井宏佳先生より、地域医療におけるこれからの病院の役割と、最新技術を用いた「攻めの予防医療」の重要性についてお話しいただきました。

福岡中央病院 病院長 横井宏佳先生

※内容は一部抜粋です。

病院を「健康を学ぶ場」へ。「健院」という新しい構想

「『健院』は、病気になる前の健康を学ぶ場と考えています。医療の知恵を市民の皆様の生活に届けることを使命としています。私たちは、数多くの心筋梗塞やがん、脳卒中などの診療に携わってきた経験から、病気を防ぐための知見を備えています。その知恵を皆様にお伝えする場であるべきではないかと思っています」

「病院が社会の健康を支えるための新しい形であることを福岡の街の中で作ってみたい。そのような挑戦をしてみたいと思っています」

がんの早期発見・早期治療に注力していきたい

「がんは早期発見が大切で、私たち福岡中央病院はその領域にも力を入れていきたい。がんを早期に見つけて、早期に診断・治療をすることで助かる人が増えます」

「マイシグナルは『すい臓がんの可能性がありそう』『大腸がんや乳がんの可能性がありそう』など、がんリスクを個別に評価ができます。これは今までなかった検査で、非常に興味深いと感じています」

「(マイシグナルを受けられて)各がん種のリスクが高いと評価された方々について周辺エリアから広く受け入れます。福岡中央病院では最先端のCT・MRIといった検査機器を導入し、万全の体制で適切なフォローアップをおこなってまいります」

最先端の予防医療の仕組みを構築。治療だけではなく予防も

「(福岡市の)薬院エリアから最先端の予防医療の仕組みを発信していきたい。治療だけでなく予防、健康づくりの拠点へ。がんを含めた疾患の早期発見のきっかけ作りに注力したいと考えております」

「皆様の声を聞いてより良い病院にしていき、この地域の健康を守りたい。病院だけじゃなくて『健院』を実現することで、この街の皆様が日々健康な生活を送っていただくことに注力したいと思っています」

■ 基調講演「すい臓がんの現状と課題」 

 福岡山王病院 肝胆膵内科・神経内分泌腫瘍センター長の伊藤鉄英先生より、すい臓がんの現状と早期発見の重要性、そして近年研究が進んでいる最新の早期発見技術についてご講演いただきました。

福岡山王病院 伊藤鉄英先生

※内容は一部抜粋です。

福岡県のがん検診率は下から数えた方が早い

「福岡県はがん検診の受診率が非常に低いです。胃がん、肺がん、大腸がんなどの(福岡県の)検診率は約4割と他の都道府県と比較しても下から数えたほうが早い。福岡の人たちに、がん検診を受けてくださいと伝える必要があると考えています」

すい臓がんは「見つかった時にはすでに手遅れ」となることが多い

「すい臓がんというのは見つかっても9割以上の方が亡くなります。その理由は、発見時にはすでに遠隔転移が進んでおり、治療が追いつかないためです。何が重要かというと早く見つけて切ることです。これが一番生存率が高くなります」
「5年生存率を上げるためには、ステージ0期やⅠ、Ⅱなどの早期や、腫瘍のサイズで言うと1cm以下で見つけると、5年生存率が約80%に上がるという状況で、1cm以下で見つけるということが大事なのです」

リスクファクターを把握し、自ら検査を申し出ることが重要

「早期発見のために大事なことは、すい臓がんのリスクファクター(ある病気や事象の発生確率を高める要因)の把握です。糖尿病の人、慢性膵炎の人、嚢胞を持ってる人、すい臓がんの家系であるなど、こういう人たちは必ずチェックしていくということが必要です。すい臓を調べてほしいと、自ら申し出るようにしてほしい」

尿中マイクロRNAによるすい臓がんの検出の可能性

「2024年にノーベル賞を受賞したマイクロRNAという物質があり、がん細胞のマイクロRNAと正常細胞のマイクロRNAのパターンは全く構造が違います。がん細胞由来のマイクロRNAを捉えれば、早期にすい臓がんを発見できるということです」

「マイクロRNAの検出技術はステージ0・ステージⅠのすい臓がんにおいて、感度・特異度が90%以上という論文を出しています。これはLancetという一流の雑誌(の姉妹紙)に載っており、素晴らしい成果で、すい臓がんを早期発見できる新しい検査技術がでてきています」

「マイシグナルで、すい臓がんのリスクが高いと評価された方は、私の外来でフォローアップさせていただこうという計画を進めています」

■ 特別講演「最先端のがん早期発見技術のご紹介」

 Craif CTOの市川より、尿がんリスク検査「マイシグナル」の特徴や検査を受けた後のフォロー体制の重要性についてお話しいたしました。

Craif CTO 市川裕樹

※内容は一部抜粋です。

がんを早期に見つけて治療することが当たり前の社会へ

「がんの早期発見・早期治療が当たり前の社会を実現することが、私たちCraifの考えるミッションです。そのために、尿からマイクロRNAという物質を抽出し、AIで解析をすることで、がんを早期発見できる検査を開発しています」

10種類のがんを、一度の検査でがん種別に判定

「マイシグナル・スキャンは、すい臓がんを含む10種類のがんを、同時にがん種ごとにリスクを評価することができます。現在全国約2,500近くの医療機関に導入していただいています」

検査を受けた後のフォローアップの重要性

「福岡エリアに関しては、横井先生・伊藤先生のご協力もいただきながら、マイシグナルでがんのリスクがあると評価された場合でも、しっかりとフォローアップしていただける体制を整えていただく予定です。安心して受検・受診できる体制をつくっていくことで、人々が天寿を全うする社会の実現を目指していきたい」

■ すい臓がん啓発プロジェクトin 福岡の発足背景と目的

 日本では「2人に1人ががんに罹患する」時代を迎え、がんの予防と早期発見は、医療費や生活の質にも直結する社会全体の重要課題です。中でも福岡県は、がん検診受診率が全国下位(※1)にとどまり、検診行動を促すきっかけが十分に届いていないことが課題となっています。また、多くのがん種の中でもすい臓がんは5年生存率がわずか8%(※2)と非常に厳しい現状にあります。2023年にはがん種別死亡者数で胃がんを抜いて全国3位となりました(※3)。すい臓がんは初期症状が乏しく、腫瘍マーカーの変動も見られにくいため、従来の検査では早期発見が極めて困難とされています。しかし、腫瘍が1cm以下の段階で発見できれば、5年生存率を80%以上に向上できることが分かっており(※4)、早期発見こそが最も重要な対策です。それにもかかわらず、こうした重要な情報は一般に十分知られていないのが現状です。Craifは、「すい臓がんが当たり前に早期発見される社会をつくる」というビジョンのもと、福岡の地域課題に向き合い、医療機関・薬局チェーン・企業と共に本プロジェクトを発足しました。

※1.都道府県別がん検診受診率(2022年国民生活基礎調査)
肺がん:44.4%(42位)、大腸がん:42.1%(39位)、胃がん:46.5%(37位)、乳がん:44.7%(34位)、子宮(頸)がん:42.6%(28位)
※2.国立がん研究センターがん対策情報センター 「全国がん罹患モニタリング集計 2009-11年生存率報告」
※3.厚生労働省「人口動態統計2023」
※4.Egawa S, et al : Japan pancreatic cancer registry;30th year anniversary. Pancreas 2012;41 : 985-992

■ Craifの福岡県での取り組みについて

 Craifは、2017年に共同創業者で当時 名古屋大学工学部 准教授の安井 隆雄(現・東京科学大学 生命理工学院 教授)と、当時 九州大学先導物質化学研究所 教授の柳田 剛(現・東京大学 大学院工学系研究科/工学部 教授)が発表した、尿中マイクロRNAを用いたがん早期発見に関する論文(※5)を技術ルーツとして2018年に創業しました。2022年には尿がん検査「マイシグナル」をリリースし、現在はすい臓がんを含む10種類のがんをステージ Ⅰ から評価できる技術として発展しています。福岡県では、九州大学、九州大学別府病院、九州がんセンター、鹿児島大学などと共同研究を進めています。「マイシグナル」は県内70カ所以上の医療機関で導入されており、さらに、そうごう薬局、ドラッグストアモリ、新生堂薬局、ドラッグイレブンなど500店舗以上のドラッグストア・調剤薬局でも導入が急拡大しています。福岡を起点にした早期発見の普及が加速しています。今後も、福岡県の医療機関、企業、大学、行政など多様なステークホルダーと連携し、地域全体でがん早期発見モデルの構築を進めてまいります。

※5.「Unveiling massive numbers of cancer-related urinary-microRNA candidates via nanowires」(Science Advances, 2017)

■ すい臓がん啓発プロジェクト in 福岡 について

・概要

すい臓がん啓発プロジェクトは、早期発見が重要とされるすい臓がんに関して、各種取り組みを通じて知っておくべき情報を提供し、すい臓がんの早期発見につながる知識を深めていただき、すい臓がんの啓発を推進するプロジェクトです。

・主な取り組み

①消費者向け啓発イベントの企画・運営

②薬局店頭での啓発セミナーの実施

③対策型検診(がん検診)の受診案内と受診促進

プロジェクト発足背景、取り組みの詳細は下記URLをご覧ください。

詳しくはこちら:https://suigan.jp/

■ 「マイシグナル・スキャン」について 

「マイシグナル・スキャン」は、尿中のマイクロRNAを抽出しAIで解析することで、すい臓がんを含む10種のがんリスク*を、がんの種類別に、ステージ1から評価する検査です。尿を採取するだけで、体に負担なく検査することが可能です。

詳細はWebサイトをご覧ください。

https://misignal.jp/

「マイシグナル・スキャン」は医療機器ではありません。解析した情報を統計的に計算することによりリスクを判定するものであり、医療行為としてがんに罹患しているかどうかの「診断」に変わるものではなく、リスクが低いと判定された場合でもがんが無いまたは将来がんにかからないとは限りません。

※ 卵巣がん・乳がんは女性のみ、前立腺がんは男性のみ検査対象となります。

■ Craifについて

 Craif(クライフ)はがん早期発見に取り組む2018年創業のバイオAIスタートアップです。尿をはじめとする体液から、DNAやマイクロRNAなど多様なバイオマーカーを高精度に検出する独自の解析技術基盤「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」とAI技術を融合し、がんの超早期発見・早期治療・早期復帰を可能にする革新的な検査を開発しています。バイオテクノロジーとAIの力を社会に広く届けることで、当社のビジョンである「人々が天寿を全うする社会の実現」を推進します。

【会社概要】

社名:Craif株式会社(読み:クライフ、英語表記:Craif Inc.)

代表者:代表取締役 小野瀨 隆一

設立:2018年5月

資本金:1億円(2025年4月1日現在)

事業:がん領域を中心とした疾患の早期発見や個別化医療の実現に向けた次世代検査の研究・開発、尿がん検査「マイシグナル®シリーズ」の提供

本社:東京都新宿区新小川町8-30 THE PORTAL iidabashi B1F

URL:https://craif.com/

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