“隠れSASリスク”実態調査、認知度と受診行動の大きなギャップが浮き彫りに
ムーンムーン株式会社のプレスリリース
近年、運送業界などの事故報道を契機に「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」の社会的認知度は高まっていますが、自身の健康課題として捉え、実際の検査や治療に至っている人はまだ少ないのが現状です。一般社団法人 いびき無呼吸改善協会は、全国の20〜60代の有職者男女200名を対象に「日中の眠気と睡眠時無呼吸症候群に関する実態調査」を実施しました。その結果、日常的に強い眠気を感じ、業務中にヒヤリとした経験を持つ人が多いにもかかわらず、約8割の人がSASの検査を一度も受けたことがないという実態が明らかになりました。本調査から、働く世代に静かに潜む“隠れSASリスク”と、受診行動を阻害している要因について紐解きます。
調査背景
日中の強い眠気は、単なる寝不足によるものだけでなく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)などの病気が隠れている可能性があります。SASは睡眠の質を著しく低下させ、日中の集中力欠如による業務ミスの誘発や、居眠り運転といった重大な事故に直結するリスクを孕んでおり、労働安全や健康経営の観点でも見過ごせない課題です。しかし、多くの人が「ただの疲労」「いつものこと」と自己判断し、放置してしまうケースが散見されます。「働く世代は日中の眠気とどう向き合い、SASリスクをどの程度認識して行動に移しているのか」を可視化するため、本調査を実施しました。
調査サマリー
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日中、週に数回以上「強い眠気」を感じている人は47.5%、「月に数回」を含めると74.5%にのぼる
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眠気によるヒヤリハット経験は「パソコン作業中のミス未遂」26.4%、「運転中の眠気」12.3%などが上位
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SASの名称や概要を知っている人は約9割(92.5%)と高水準で認知されている
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一方で、79.0%が「検査を受けようと思ったことがない」と回答し、受診行動には結びついていない
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検査を受けない最大の理由は「自覚症状がそこまで強くないから」42.6%であり、主観的な判断が壁となっている
詳細データ
Q1:日中、業務中や移動中に強い眠気を感じることはありますか?

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週に数回ある:33.5%
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月に数回ある:27.0%
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ごくまれにある:21.5%
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ほぼ毎日ある:14.0%
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ほとんどない・まったくない:4.0%
→ 「ほぼ毎日」「週に数回」「月に数回」を合わせると、全体の約4分の3(74.5%)のビジネスパーソンが、日常的に強い眠気と戦いながら仕事に向き合っていることがわかります。日中の眠気は、働く世代にとって極めて身近な課題となっています。
Q2:日中の強い眠気によって、仕事や日常で「ヒヤリ」とした経験はありますか?

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パソコン作業中に眠気でミスしそうになった:26.4%
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資料など文字を読んでいると強い眠気を感じた:20.0%
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運転中に強い眠気を感じた:12.3%
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会議・打ち合わせ中に居眠りしそうになった:10.9%
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電車・バスで居眠りし乗り過ごした:9.1%
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その他:21.3%(子ども・家族との時間で集中力を欠いた:6.4%、来客・接客中に集中できなかった:3.2%、階段や歩行中にふらついた:2.9% など)
→ オフィスワークでのミス未遂から、運転中や機械操作中といった生命の危険に関わるヒヤリハットまで、眠気が引き起こすトラブルのリスクが多岐にわたることが示されています。「特にない」と答えた人はわずか7.5%にとどまりました。
Q3:「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」という病気について、どの程度知っていますか?

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名前と概要は知っている:45.5%
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名前は聞いたことがある:40.0%
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詳しく知っている(症状・治療法まで):7.0%
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ほとんど知らない:6.0%
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まったく知らない:1.5%
→ 「詳しく知っている」「名前と概要は知っている」「名前は聞いたことがある」を合計すると92.5%に達し、近年メディア等で取り上げられる機会が増えたことで、SASという言葉自体の社会的認知度は非常に高い水準にあると言えます。
Q4:自分は睡眠時無呼吸症候群かもしれないと感じたことはありますか?

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感じたことはない:60.0%
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過去に感じたことがある:16.0%
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判断する基準がわからない:15.0%
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ややそう感じている:7.0%
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強くそう感じている:2.0%
→ 認知度は高いものの、約6割が自分事としては「感じたことはない」と回答しています。また、「判断する基準がわからない」(15.0%)という声もあり、病気の名前は知っていても、具体的なサイン(いびき、日中の強い眠気など)と自身の症状を結びつけられていない現状がうかがえます。
Q5:睡眠時無呼吸症候群の検査・診察を受けたことはありますか?

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受けようと思ったことがない:79.0%
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受けようと思ったが行動に移していない:9.5%
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受けたいが受診先がわからない:9.0%
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受けたが「異常なし」だった:1.5%
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受けて治療中・治療経験がある:1.0%
→ 実に約8割(79.0%)が「受けようと思ったことがない」と回答しました。日常的に強い眠気を感じている人が多数いるにもかかわらず、それが医療機関を受診する動機にはなっておらず、認知と行動の間に大きなギャップが存在しています。
Q6:もし睡眠時無呼吸症候群の検査を受けない/受けていないとすれば、その理由は何ですか?

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自覚症状がそこまで強くないから:42.6%
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検査費用が気になるから:14.2%
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病院に行く時間がないから:9.9%
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何科に行けばよいかわからないから:9.7%
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家族に指摘されていないから:7.1%
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その他:16.5%(検査が怖い・面倒だから:4.8%、治療(CPAPなど)が大変そうだから:4.3%、まだ若いので大丈夫だと思っているから:3.1% など)
→ 「自覚症状がそこまで強くない」という主観的な判断が最大のストッパーとなっています。SASは睡眠中に無呼吸状態となるため本人の自覚が難しく、日中の眠気も「ただの疲れ」として処理されがちです。また、費用や時間、受診先への迷いといった物理的・情報的なハードルも受診を遠ざけています。
調査結果のまとめ
今回の調査から、働く世代の多くが「日中の強い眠気」とそれに伴う「業務中のヒヤリハット」を経験しており、SASに対する認知度も約9割と高いことがわかりました。しかし、実際に検査を受けた経験がある人はごくわずかで、約8割が「自覚症状が強くない」などの理由で放置している、“隠れSASリスク”の実態が浮き彫りになりました。 日中のパフォーマンス低下や重大な事故を防ぐためには、個人の感覚に頼るだけでなく、企業側からも従業員への注意喚起やスクリーニング検査の推奨など、健康経営の視点に基づいた積極的な介入が求められています。
一般社団法人 いびき無呼吸改善協会のコメント

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は「眠っている間の病気」であるため、同居家族の指摘がない限り、本人が深刻さに気づくのは非常に困難です。多くの方は、日中の強い眠気や疲労感を感じていても「忙しいから」「睡眠時間が少し足りないだけ」と見過ごしてしまいます。しかし、Q2のデータにもある通り、その眠気はすでに仕事でのミスや運転中の危険など、実生活に影響を及ぼし始めています。「日中に強い眠気が続く」ことは、身体からの重要なサインです。決して自己判断せず、まずは自身の睡眠の質を客観的に見直すこと。そして、少しでも不安があれば、呼吸器内科や睡眠外来、耳鼻咽喉科など、専門の医療機関へ相談するハードルを下げていくことが重要です。
調査概要
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調査主体:一般社団法人 いびき無呼吸改善協会
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調査期間:2026年5月11日〜5月15日
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調査対象:全国の20代〜60代の有職者
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調査方法:インターネットによるアンケート調査
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有効回答数:200名

