aiwell、タンパク質で競走馬のコンディショニングを可視化する支援サービス来春の実用化に向け厩舎・牧場で最終検証へ

〜ヒトから海洋生物、ウマ感染症で培った解析技術を応用し、競走馬の未病検知・コンディション可視化を実現〜

aiwell株式会社のプレスリリース

独自のタンパク質網羅的解析技術「aiwell ProteoSIGN Platform」を基盤としたプロテオミクスサービスを提供する東京科学大学認定ベンチャーのaiwell株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:馬渕 浩幸、以下「aiwell」)は、競走馬の怪我の予防及び、パフォーマンス向上を目的とした「競走馬コンディショニング支援サービス」(名称未定)の2027年春(予定)の正式ローンチに向け、今後半年間での本格的な臨床・現場データ蓄積フェーズへ移行したことをお知らせいたします。 

本サービスは、血液中のタンパク質を網羅的に解析・AIで評価することで、従来の血液生化学検査や外観観察では捉えきれなかった「体内の微少な変化」や「疲労・不調の兆候(未病状態)」を可視化し、最適な調教・出走判断・ケガ予防を支援するものです。 

■ 背景と開発の目的 

競走馬産業において、競走馬のコンディション管理や屈腱炎・骨折等の怪我予防、感染症対策は、馬主・調教師・生産牧場をはじめとする関係者全体の最重要課題となっています。しかしながら、競走馬は言葉で不調を訴えることができず、症状が表面化した時点ではすでに病状やケガが進行しているケースも少なくありません。 

本サービスでは、競走馬から定期的に採取した血液の血清データを解析し、タンパク質の変化パターンからコンディションを評価します。すでに、過去の研究で明らかとなっている、ストレス状態(女性の更年期障害)、炎症状態(馬ロドコッカス・インフルエンザ等)、体内状態の変化(ジンベエザメなど)を対象として、状態の可視化を目指します。 

疲労状態 

ストレス・炎症兆候 

回復度 

平常時と比較した体内状態の変化 

今後、約半年間を通じ、競走馬を実際に管理する厩舎、トレーニングセンターなどから、実際の現役競走馬の血清データ採取し、日々の調教・状態データの蓄積およびAI学習をさらに加速させます。これにより、現場で求められる精度と実用性を高め、来年春の正式サービス提供を目指します。 


 ■ ヒトから海洋生物、競走馬へ広がる解析実績

aiwellはこれまで、独自のAIプロテオミクス技術を活用し、人々の病気の早期発見やヘルスケア、海洋生物、競走馬に至るまで、血液中のタンパク質の変化から体内の状態を捉える研究・解析を進めてきました。

【女性の更年期症状に関するバイオマーカーを発見】

産婦人科医の高尾美穂医師と連携し、血液検体についてタンパク質を網羅的に解析しました。その結果、ホットフラッシュや気分変動などの更年期症状と関係性の強い十数個のバイオマーカーを発見しました。今後は、検査ツールとしての有効性を確かめる臨床試験を目指しています。

【ジンベエザメなどの健康状態の可視化に向けた共同研究】

沖縄美ら海水族館を管理運営する一般財団法人沖縄美ら島財団および住友商事北海道株式会社と、ジンベエザメやナンヨウマンタなどの軟骨魚類の健康状態を科学的に把握するための共同研究を進めています。

 

予備研究では、免疫や炎症、栄養状態、細胞の恒常性に関係するタンパク質の変動を確認しています。今後は、長期的に蓄積された血液検体と飼育・健康記録を組み合わせ、健康状態の変化と相関するタンパク質の特定を目指します。

【競走馬のロドコッカス感染症に関するタンパク質バイオマーカーを発見】

住友商事北海道株式会社と共同で、仔馬に肺炎や腸炎を引き起こす難治性の細菌感染症「ロドコッカス感染症」に関するタンパク質バイオマーカーを発見しました。

 

感染個体と非感染個体の血清を解析した結果、感染によって特徴的な量的変化を示すタンパク質を特定するとともに、両者のタンパク質データが異なる傾向を示すことを確認しました。今後は、検査キットの開発や創薬への活用を目指しています。

これらの研究・解析で蓄積してきた知見を応用し、aiwellは現在、血清中のタンパク質の変化から競走馬のコンディションを数値化・可視化する「競走馬コンディショニング支援サービス」の開発を進めています。


■ サービス概要とロードマップ 

サービスコンセプト

・定期的な採血による血清データの解析結果をもとに、競走馬の「疲労状態」「ストレス・炎症兆候」「回復度」等を客観的なレポートとして提供。調教強度の調整や休養・出走判断の科学的根拠を提示し、パフォーマンスの最大化と故障リスクの低減をサポートします。 

今後のスケジュール

・2027年春まで(データ蓄積・検証フェーズ): パートナー牧場・厩舎等の協力のもと、継続的な採血および状態データの蓄積を実施。AI解析アルゴリズムの高度化と実証を行います。 

2027年春(予定)

・競走馬コンディショニング支援サービス正式ローンチ(定期検査・解析レポートサービス等としての提供)。 

■独自基盤技術「aiwell ProteoSIGN Platform」とサービスについて

「aiwell ProteoSIGN Platform」は、東京科学大学(旧東京工業大学)との共同研究から生まれた、血液中のタンパク質を網羅的に解析し、AIを用いてデータ化・評価する当社独自の技術です。数十〜数百種類のタンパク質のバリエーションや変化のパターンをAIが学習・解析することで、単一のマーカーでは判別が難しい「未病状態」や「コンディションの微妙な変化」を高精度に可視化します。

aiwellは、この独自の技術を活用し、ヒトのヘルスケアから動物の健康管理まで、多様な領域の課題解決を支援するプロテオミクスサービスを展開しています。 


■ 代表取締役 馬渕 浩幸 のコメント 

「当社のタンパク質解析は、最初、競走馬の馬インフルエンザの超早期発見を目的として、研究を開始しました。その後、その成果はヒト研究に分野において感染症の早期診断法の確立に応用され、現在まで、女性の更年期障害や脳梗塞、がんといった分野で、新しい成果を出し続けております。さらにこれらの研究成果は、ヒト領域から海洋生物や、原点に戻り、競走馬のロドコッカス感染症バイオマーカー発見に至るまで、生命の体内状態をタンパク質データで紐解く挑戦を続けて参りました。競走馬は『言えない不調』を抱えて走るアスリートです。この半年間での実稼働データの蓄積を通じ、来年春には馬主様、調教師様、生産者の皆様が科学的根拠に基づき、より最適な判断を下せる支援サービスをお届けると考えています。データとAIの力で、馬の健康を守り、競走馬産業の持続的成長に貢献してまいります。」

■aiwell顧問獣医師 加藤 淳 のコメント
「競走馬にとって、日々のトレーニングは能力を高めるために欠かすことのできないものです。一方で、トレーニングを重ねることで、筋肉や関節などの組織には目に見えないダメージや疲労が蓄積していきます。しかし、競走馬は自ら『疲れている』『どこかに違和感がある』と言葉で訴えることができません。

だからこそ、症状として現れる前のわずかな変化を捉えることが重要です。私たちは、プロテオミクスによって血液中に現れる目に見えない変化を解析し、競走馬の状態をより早く、より正確に把握することを目指しています。見えない変化を見逃さず、最適なトレーニングや休養、治療・ケアの判断につなげる。それが、競走馬の健康を守り、最高のパフォーマンスを引き出すための新しいコンディション管理です。」


■aiwell株式会社について

aiwellは、東京科学大学発のディープテック・バイオベンチャーです。独自のプロテオミクス(タンパク質解析)技術を基盤に、血液中のわずかなタンパク質変動から健康状態や疾患リスクの兆候を可視化する、タンパク質バイオマーカー迅速探索プラットフォーム「aiwell IPA」を開発・提供しています。

「aiwell IPA」は、AI画像解析と質量分析を融合することで、これまで時間とコストを要していたバイオマーカー探索を大幅に効率化。医療・ヘルスケア分野にとどまらず、畜産・農業・食品分野へも応用が広がっています。

現在は新川崎に「プロテオミクス・イノベーションセンター(PIC)」を設立し、国内外の研究機関や企業と連携しながら、タンパク質解析による健康予測・疾病予防の社会実装を推進しています。

▼ aiwellは以下3件の特許を取得しております。 

  • 無洗浄タンパク質ゲル染色剤(特許第7113446号)

  • 情報処理システムおよびプログラム(特許第7215682号)

  • 情報処理システム、特定システムおよびプログラム(特許第7670286号)


■ aiwell株式会社 会社概要 

会社名:aiwell株式会社(アイウェルカブシキガイシャ) 

所在地:東京都千代田区麹町1-4-4 

代表者:代表取締役 馬渕 浩幸 

設立:2018年1月 

事業内容:独自基盤技術「aiwell ProteoSIGN Platform」およびプロテオミクスサービス「aiwell IPA」を用いたヘルスケアソリューションの開発・提供、競走馬・動物向けデータインテリジェンス事業 

URL:https://www.aiwelljapan.com/ 

【本件に関するお問い合わせ先】

aiwell株式会社    

E-mail:pr@aiwelljapan.com

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