社会実験コミュニティ「DICT」、厚木のサウナ×大衆食堂「サウナニューカナコ」でプレオープン期間中の貸切イベントを開催。サウナとサ飯を囲む「カベウチ」で、黙浴へのアンチテーゼを一晩試す

株式会社Link & Innovationのプレスリリース

拠点を持たないコミュニティが、名を刻んだ友人の店に、開店前に招かれた。湯気と食卓のあいだで交わされた言葉は、会議室では生まれないものだった。

国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」(運営会社:株式会社Link & Innovation)は、9月27日(日)、株式会社その壱が神奈川県厚木市に開業するサウナ×大衆食堂「サウナニューカナコ」において、プレオープン期間中の特別措置として貸切イベントを開催しました。DICTメンバーと招待者あわせて8名が参加し、サウナとサ飯を囲みながら「カベウチ」を行いました。開始から終電まで、およそ5時間にわたる夜となりました。

DICTは本年8月、同店開業に向けたクラウドファンディングにおいて、最上位プラン「かなこファミリー」としてOFFICIALパートナーに加わりました。公開から24時間以内に目標金額を達成したこのプロジェクトで、DICTは99人目の支援者としてその瞬間に立ち会っています。本イベントは、その関係から生まれた、開店前の場での最初の共創の試みです。


■拠点を持たないコミュニティが、友人の家に招かれる

DICTは2022年3月、東京・代々木の小さなビルから始まりました。2025年11月にはその拠点を手放し、特定の場所を持たない自律分散型の運営モデルへと移行しています。拠点は人を集める一方で、そこへ来られる人だけの集まりにしてしまうからです。

その一方で、サウナニューカナコの店内には、OFFICIALパートナーとして「社会実験コミュニティ DICT」の名が刻まれます。自分の家は持たないが、友人の家に名前が残る。そしてその友人の家に、開店前に招かれました。

■黙浴へのアンチテーゼを、一晩だけ試してみた

サウナニューカナコは、感染対策を経てサウナ文化に定着した「黙浴」をはじめとする作法に対し、原点回帰した自由なサウナのあり方を掲げる店です。かつての銭湯がそうであったように、身分や肩書きを越えて、心地よい会話が生まれる場所を目指しています。

作法が増えるほど、場は安全になります。同時に、そこで生まれるはずだった会話は消えていきます。服を脱いだ瞬間、その人の職業も役職も見えなくなる。湯気の向こうにいるのは、ただの人です。

当日集まったのは、山で獣を追う猟師、死生学を研究するアスリート、訪問看護で地域医療を支える看護師、高校の教諭、幼児教育に携わる人、中小企業診断士、音楽プロデューサー、そして医学博士やMBA、中小企業診断士を目指して働きながら学ぶ社会人大学院生でした。名刺を交換しただけでは、共通点は見つからなかったと思います。

けれど、服を脱いで同じ熱さの中に座ると、話す順番も、誰が先に口を開くかも、決まらなくなります。

水風呂のあとの外気浴で、ぽつりと出た一言から会話が始まり、それがそのまま食卓へ続いていきました。

■静岡県西伊豆町から、一人

参加者8名のうち1名は、静岡県西伊豆町から来ました。猟師の方です。

DICTは本年8月、同町で「西伊豆DAO」との共同企画としてリトリートを開きました。そのとき、地元の方に紹介していただいたのがこの方です。誰かの紹介で出会った人が、一ヶ月半後に、厚木のサウナにいる。

医療や研究や事業に関わる人たちの中に、山で獣を追ってきた人がいる。話す言葉も、見てきた景色も違います。だからこそ、噛み合わない部分が出てくる。その噛み合わなさが、たぶん一番の収穫です。

DICTは2025年11月に自分たちの拠点を手放しましたが、その後、各地に居場所ができはじめました。一つの場所に人を集めるのではなく、集まりたい人が集まれる場所が、あちこちにある。厚木と西伊豆が、サウナを介してつながる。そういうことが、いまは起きています。

■湯気と食卓のあいだで

サウナで身体をととのえたあと、昭和レトロな大衆食堂に移り、サ飯を囲みながら「カベウチ」を行いました。互いの問いやアイデアを投げ合い、跳ね返ってきたものからまた考える、DICTが続けてきた対話の形です。

予想していなかったのは、死生観という共通の軸が現れたことです。

獣の命を絶つ猟師。死生学を研究するアスリート。訪問看護で地域医療を分散化し、人の最期に立ち会う看護師。そして、高校の教壇に立つ人と、幼児教育に携わる人。モンテッソーリ教育の話も、死生観へとつながっていきました。

関係がないと思っていた話題が、次々と噛み合っていきました。未病、予防医学、栄養学。リハビリテーション、音楽療法、ノスタルジー効果。コミュニティや共創が人体に与える影響。病院経営、大学、AI、ビジネススクール。サウナを活用したジビエリトリート、地方創生、自治体との産学官連携。

誰も進行役を立てていません。話が勝手に伸びていき、気がつけば終電の時刻でした。

会議室では、人は肩書きのまま座っています。サウナのあとの食卓では、それが少しずつ剥がれている。同じ問いでも、どこで話すかで、返ってくる言葉が変わります。

■開店前という時間

店は、開いた日から完成していくものだと思っています。最初の客が座り、最初の会話が交わされ、少しずつその店らしさが立ち上がっていく。プレオープンは、まだ何も決まっていない時間です。

その時間に、DICTは立ち会いました。この店で最初に交わされた会話のいくつかは、たぶん私たちのものです。それがこの店の何になるのかは分かりません。分からないまま、場に残していくのが、共創というものだと思っています。

■株式会社その壱 コメント

サウナニューカナコは、ただ静かにサウナに入るだけではなく、人と人との自然な会話やつながりが生まれる場所にしたいという思いでつくってきました。

今回、クラウドファンディングを通じて応援していただいたDICTの皆さんに、プレオープンというまだ完成途中のタイミングでこの場所を使っていただけたことを、とても嬉しく思っています。

サウナに入り、食卓を囲み、肩書きや立場を越えて言葉を交わす。今回のような時間が、これからのニューカナコでも自然に生まれていってほしいです。

この場所に集まる人たちによって、ニューカナコがどんな場所に育っていくのか、私たち自身も楽しみにしています。

株式会社その壱 サウナ事業部長 西山文崇

■クラウドファンディングは9月30日まで

サウナニューカナコのクラウドファンディングは、9月30日(水)に終了します。この店の「自由なサウナ」という考え方に共感いただける方は、ぜひプロジェクトページをご覧ください。

・プロジェクトページ:https://camp-fire.jp/projects/903637/view

■イベント概要

・日時:2026年9月27日(日)18:00〜23:00頃

・会場:サウナニューカナコ(神奈川県厚木市岡田1-3-1)

・主催:社会実験コミュニティ DICT

・協力:株式会社その壱

・内容:サウナ&サ飯でカベウチ

・参加者:DICTメンバーおよび招待者 8名(関東7名、静岡県西伊豆町1名)

・備考:プレオープン期間中の特別措置による貸切開催

■「サウナニューカナコ」について

「サウナスナックかなこ」(品川・青物横丁)に続く2号店。入口には昭和レトロな大衆食堂が広がり、その奥にサウナエリアがあります。多摩産の檜と特注の薪ストーブによるサウナ室、地下水掛け流しの水風呂を備え、「昭和でもなく、令和でもない。日本のどこかに存在していたかもしれない風景」をコンセプトに設計されています。

・運営:株式会社その壱(代表:毛利征之)

・所在地:神奈川県厚木市岡田1-3-1


■国際共創イノベーションのための社会実験コミュニティ「DICT」

DICT(Design, Innovation, Co-Creation, Technology)は、2022年に社会起業家であり社会物理学者の山本晋也によって創設されたコミュニティです。Web 3.0とDAOを基盤に、デザイン、イノベーション、共創、テクノロジーを融合させた社会実験を通じて、新しい価値創造の形を模索しています。

DICTは国内外の多様な拠点で活動を展開し、創設以来19社の法人を生み出してきました。起業家や研究者、プロデューサー、アーティスト、クリエイターが集い、国際的な共創を推進する共鳴場として注目を集めています。

DICTロゴ

※本プレスリリースに関するお問い合わせはEメールにてお願い致します。

Email: support@fractal-dict.com

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