フラクタルワークアウト株式会社のプレスリリース
困りごとの約半数は「通勤」「冷房の寒暖差」「睡眠」の3場面に。性別・年代を問わず7割台が影響を実感し、「影響はない」と答えた人の20.7%にも具体的な困りごと

フラクタルワークアウト株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:高瀬雅弘)は、全国の20〜50代の会社勤務の男女400人を対象に四半期ごとに実施している「健康動態調査」において、今夏から追加した季節トピック「酷暑と仕事」の調査結果を公表します。
今夏の酷暑(猛暑や室内外の寒暖差)が仕事中の集中力やパフォーマンスに影響していると回答した人は77.0%(「大きく影響している」「影響している」「やや影響している」の合計)でした。具体的な困りごとを記述した209人のうち50.7%が「通勤・移動」「冷房・寒暖差」「睡眠・眠気」のいずれかに触れており、暑さの影響は屋外にいる時間だけでなく、始業前の通勤、冷房の効いた職場、夜の睡眠にまで及んでいることがうかがえます。
調査結果のポイント
・働く男女400人の77.0%が、今夏の酷暑は仕事中の集中力・パフォーマンスに影響していると回答(「やや影響している」を含む)。「大きく影響している」「影響している」の合計は42.3%
・影響していると回答した割合は、男性79.5%、女性74.5%、20代74.0%、30代・40代・50代は各78.0%。性別・年代による統計的に明確な差は見られなかった
・具体的な困りごと(209人)は「汗・身だしなみの不快」49件、「冷房・寒暖差」46件、「疲労・だるさ」41件、「集中力・意欲の低下」41件、「通勤・移動」39件、「睡眠・眠気」31件の順
・「影響はない」と答えた92人のうち19人(20.7%)も、通勤時の汗、オフィスとの寒暖差、夜間の目覚めなどの困りごとを記述
調査の背景
本調査は2026年7月1日〜7月30日に実施し、回答時点で感じていた暑さの影響を聞いたものです。以下の公的統計には調査後に公表された情報も含み、2026年夏を振り返る背景として紹介します。
気象庁によると、2026年夏(6〜8月)の日本の平均気温は基準値(1991〜2020年の30年平均)を1.02℃上回り、統計を開始した1898年以降で5番目の高さでした(※1)。7月は西日本を中心に中旬から下旬にかけて顕著な高温となり、7月中旬と下旬の西日本の平均気温は、統計を開始した1946年以降で最も高い記録となりました(※2)。
総務省消防庁によると、2026年7月の熱中症による救急搬送人員は41,174人で、7月の調査を開始した2008年以降で3番目に多く、発生場所は住居(41.7%)、道路(21.0%)、道路工事現場・工場・作業所等の仕事場(9.9%)の順でした(※3)。
職場では、2025年6月1日施行の改正労働安全衛生規則により、WBGT28度以上または気温31度以上の環境で、継続して1時間以上または1日当たり4時間を超える作業が見込まれる場合、事業者に熱中症の報告体制の整備、実施手順の作成、関係者への周知が義務付けられました(※4)。厚生労働省によると、2025年の職場における熱中症による死傷者(死亡・休業4日以上)は1,803人で、統計開始以来最多でした(※5)。
一方、会社勤務者の日々の仕事に暑さがどのような形で影響しているかは、熱中症の件数だけでは見えにくい部分です。当社は、定点観測として実施している健康動態調査に今夏から季節トピックを追加し、酷暑が仕事中の集中力やパフォーマンスに与える影響と、具体的な困りごとを聞きました。
※1 気象庁「日本の季節平均気温(夏)」 ※2 気象庁「2026年7月中旬~下旬の顕著な高温と今後の見通しについて」(2026年8月3日) ※3 総務省消防庁「令和8年7月の熱中症による救急搬送状況」(2026年8月25日) ※4 厚生労働省「労働安全衛生規則の一部を改正する省令の施行等について」(令和7年厚生労働省令第57号、2025年6月1日施行) ※5 厚生労働省「令和7年の職場における熱中症の発生状況」(2026年5月27日)
調査結果
1. 77.0%が「今夏の酷暑は仕事中の集中力・パフォーマンスに影響している」と回答
今夏の酷暑(猛暑や室内外の寒暖差)が仕事中の集中力やパフォーマンスにどの程度影響しているかを聞いたところ、「大きく影響している」12.5%、「影響している」29.8%、「やや影響している」34.8%で、合計77.0%が影響していると回答しました。「影響はない」は23.0%でした。「影響している」以上に絞っても42.3%と、4割を超えています。

2. 性別・年代による明確な差はなく、いずれも7割台
影響していると回答した割合は、男性79.5%、女性74.5%でした。年代別では20代74.0%、30代・40代・50代がいずれも78.0%でした。統計的な検定では性別・年代による明確な差は確認されず、今回の回答者では、すべての性別・年代区分で7割台が影響していると回答しました。

3. 困りごとの上位は「汗・身だしなみ」「冷房・寒暖差」「疲労・だるさ」「集中力・意欲の低下」
酷暑によって生じている体調の変化や仕事上の困りごとを自由記述で聞いたところ、400人中209人が具体的な内容を記述しました(「特になし」等を除く)。当社が内容を分類した結果、「汗・身だしなみの不快」49件、「冷房・寒暖差」46件、「疲労・だるさ・体力低下」41件、「集中力・意欲・判断力の低下」41件、「通勤・移動」39件、「睡眠・眠気」31件、「頭痛など体調面の変化」27件、「屋外・現場での業務」8件などが挙げられました。
「冷房・寒暖差」の46件のうち36件は、冷房の風や屋外との温度差による冷え・体調の変化で、残る10件は空調のない事務所や設定温度の制限など、職場が暑いことに関する記述でした。暑さへの対応は「冷やすこと」だけでは解決しない面があることがうかがえます。

4. 暑さの影響は「朝・日中・夜」の3場面に広がる
具体的な困りごとを記述した209人のうち106人(50.7%)が、「通勤・移動」「冷房・寒暖差」「睡眠・眠気」のいずれかに触れていました。回答者の声を場面ごとに紹介します(表記を一部整えています)。

朝:通勤で消耗し、始業後もしばらく本調子にならない
「通勤・移動」と「汗・身だしなみ」のどちらかに当てはまる記述は65件で、具体的な記述をした人の31.1%にあたります。出社してから汗が引くまで仕事に取りかかれない、身支度に時間がかかるといった声が目立ちました。
・「出勤前の準備から汗をかき、自転車通勤で汗だくになり、汗が引くまで集中できない」(女性・50代)
・「通勤だけで疲れてしまい、仕事に集中するのに時間がかかる」(女性・40代)
・「移動時に大量の汗をかき、身だしなみのケアに余計な時間がかかる」(男性・20代)
日中:冷房の効いた職場と屋外との温度差
屋外との温度差や冷房の直風による冷えに加え、同じ職場で快適な温度が人によって異なり、調整が難しいという声もありました。
・「通勤時は汗だく、オフィスは冷房がかなり効いているので温度差でしんどくなる」(女性・30代)
・「冷房の近くにデスクがあり、風が当たり寒すぎる」(女性・40代)
・「冷房をつけすぎると寒いし、つけなさすぎると暑いので、ちょうど良い部屋の温度をキープできない」(女性・30代)
夜:寝苦しさによる睡眠不足が、翌日の眠気や判断力に
夜間の暑さで目が覚める、熟睡できないといった記述と、翌日の眠気・疲れ・判断力を結び付ける声が見られました。
・「暑さで夜何度も目覚めて睡眠不足になる」(男性・30代)
・「暑さで熟睡できていない感じがする。そのため日中にも疲れや眠気がある」(女性・50代)
・「睡眠不足で判断力が劣ること」(男性・30代)
5. 「影響はない」と答えた人の20.7%にも具体的な困りごと
仕事中の集中力やパフォーマンスへの影響は「ない」と答えた92人のうち、19人(20.7%)が困りごとを具体的に記述していました。本人は仕事への影響はないと判断していても、通勤時の汗やオフィスとの寒暖差、夜間の目覚めなど、日々の負担は生じていることがうかがえます。
・「通勤中に汗をかいたせいか、汗臭いと言われた」(男性・20代)
・「オフィスは寒いから、外との寒暖差がこたえる」(女性・50代)
・「たまに夜中に目が覚め、眠れないことがある」(女性・50代)

考察:酷暑への対応を「熱中症の予防」から「日々のコンディションの確認」へ
今回の調査では、働く人の約4人に3人が酷暑による仕事への影響を感じていました。困りごとは屋外作業に限らず、通勤、冷房の効いた職場、夜の睡眠という、会社勤務者の1日の流れの中で生じていました。また、「影響はない」と答えた人の中にも具体的な負担を挙げる人がいたことから、1回の聞き取りや「影響の有無」だけでは、職場で起きている変化を把握しきれない可能性があります。
熱中症の予防は、職場における安全配慮の前提です。そのうえで、人事・総務・健康経営の担当者が今夏の振り返りと来夏の準備として確認できる観点を、当社の提案として整理しました。いずれも効果を保証するものではなく、各社の業務内容・勤務形態や、産業医・保健師等の専門職の意見を踏まえて検討されることをおすすめします。
1. 朝:通勤と始業直後
時差出勤や在宅勤務の組み合わせ、到着後に身支度・クールダウンする時間の扱い、夏季の服装ルールなど、始業前後の負担を減らせる余地があるかを確認する。
2. 日中:職場の空調と席の配置
冷房の風が直接当たる席、エリアごとの温度差、設定温度の決め方を確認し、上着・ひざ掛け・卓上扇風機など、従業員が個人で調整できる手段を用意できるかを検討する。屋外や空調の不十分な場所での作業がある場合は、改正労働安全衛生規則に基づく対応状況もあわせて確認する。
3. 夜から翌日:睡眠・疲労の変化を定点で確認
睡眠や疲労、集中力の状態は季節によって変わるため、年1回の調査だけでなく、同じ項目を季節ごとに確認し、夏の変化を組織単位で把握する。
季節ごとの変化を、組織単位で把握する「健康動態モニタリング」
当社が提供する法人向け健康支援サービス「BODY PALETTE(ボディパレット)」では、月1回のアンケートを通じて、体調、睡眠、疲労、集中力、ストレスなど心身のコンディションに関する16項目を継続的に確認し、全社・部署などの組織単位で傾向を可視化する「健康動態モニタリング」を提供しています。
個人を診断するものではなく、組織全体の傾向を把握し、施策の優先順位付けや実施後の振り返りに活用するためのものです。
自社の従業員の状態を継続して確認したい企業のご担当者さまは、BODY PALETTEの問い合わせフォームで「相談したい」を選択してください。お問い合わせ内容には、対象となる部署・勤務形態、気になっている場面(通勤・職場の空調・睡眠など)、現在の確認方法を、分かる範囲でご記入ください。個人を特定できる健康情報の記入は不要です。
※本調査結果および健康動態モニタリングは、個人の健康状態の診断や医療上の判断、特定の効果を示すものではありません。
調査概要
調査名:健康動態調査(2026年7月実施分)季節トピック「酷暑と仕事」
調査対象:全国の20〜59歳の会社勤務者(一般社員・管理職)
有効回答数:400人(男女×20代・30代・40代・50代の8区分、各50人)
調査期間:2026年7月1日〜7月30日
調査方法:インターネット調査
調査機関:株式会社クロス・マーケティング
主な設問:①今夏の酷暑(猛暑や室内外の寒暖差)は、仕事中の集中力やパフォーマンスにどの程度影響しているか(単一回答)/②酷暑によって仕事中や勤務前後で生じている体調の変化・具体的な不調や仕事上の困りごと(自由記述)
回答者属性:平均年齢39.9歳。一般社員86.0%、管理職14.0%
※本調査は男女・年代別に各50人を割り付けたインターネット調査です。結果は回答者の自己申告に基づき、全国の就業者全体の構成や、生産性の実測値を示すものではありません。
※構成比は小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
※自由記述は当社が内容を分類し、1つの回答が複数の分類に該当する場合はそれぞれに計上しています。
※性別・年代間の差は、カイ二乗検定(有意水準5%)で統計的に有意な差は確認されませんでした。
※本調査結果を引用・転載される場合は、「フラクタルワークアウト株式会社『健康動態調査』(2026年7月)」と出典を明記してください。
会社概要
フラクタルワークアウト株式会社
所在地:東京都渋谷区神宮前1-14-34 原宿神宮の森 4F
代表者:代表取締役 高瀬雅弘
設立:2020年4月1日
資本金:5,000万円
事業内容:
・法人向け健康支援・健康経営支援
・「BODY PALETTE」(ボディパレット)の提供
・メディカルフィットネスの運営
・パーソナルトレーニングジムの運営
・パーソナルピラティスの運営
公式サイト:https://fractal-workout.com/
BODY PALETTE:https://body-palette.com/
加盟・参画・認定等:
・PHRサービス事業協会
・健康経営アライアンス
・がん対策推進企業アクション
・スマート・ライフ・プロジェクト
・Sport in Life
・東京都スポーツ推進企業
・健康優良企業「銀の認定」
問い合わせ先
フラクタルワークアウト株式会社
担当:広報/事業開発 水島由香
Email:contact-bp@fractal-workout.jp

