<がん治療に伴うアピアランスケア※1認知度調査>9割以上が治療中の外見のケアを重要と回答

株式会社アデランスのプレスリリース

一方、「アピアランスケア」自体を知らない人は約9割 金銭的負担、情報不足、相談先の認知に課題

 毛髪・美容・健康・医療のウェルネス事業をグローバル展開する株式会社アデランス(本社:東京都品川区、代表取締役社長 鈴木 洋昌)は、関西の20歳~69歳の女性515名を対象に、がん治療に伴う外見の変化に対するケアや支援を指す「アピアランスケア※1」の認知度調査を実施しました。

 当社では創業以来、頭髪に関するさまざまなお悩みに寄り添い、ウィッグやケアアイテムを通じたサポートを行ってまいりました。病院内に設置しているヘアサロンでは、がん患者さまのアピアランスケア※1を医療用ウィッグ※2の提供や整容的アプローチでサポートしています。

 今回は、抗がん剤治療に伴う副作用の認知状況、アピアランスケアの認知度や重要性、具体的なケアアイテムの知識および実行する際の不安やハードルについて調査しました。調査結果は以下の通りです。

主な調査結果トピックス

◆抗がん剤治療に伴う副作用 最多は「頭髪の脱毛」で9割以上の認知度

              詳細な症状の認知率は20~30%程度にとどまる

◆がん治療の副作用は認知8割に対し、アピアランスケアの認知は1割

◆ケアアイテム認知度 【高い】頭部や胸部のアイテム 【低い】爪やまつ毛

◆アピアランスケア 全世代の9割以上(95.7%)が「重要」と回答

◆不安やハードル 1位:費用 2位:情報不足 3位:相談場所を知らない

<調査概要>

○調査名:がん治療に伴うアピアランスケア認知度調査

○調査対象:関西地区(京都、大阪、兵庫、奈良)にお住まいの20歳~69歳の女性515名(有効回答数)※各世代(20代・30代・40代・50代・60代)均等割付(各n=103)

○調査期間:2026年10月1日(木)~2日(金)

○調査方法:インターネットアンケート

○調査委託先:株式会社マクロミル

※1本調査での「アピアランスケア」は、がん治療等に伴う脱毛や肌荒れなど外見の変化に対するケアや支援のことを指す

※2医療用ウィッグには、病気の治療や予防の効果はありません     

※3本調査結果では、小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても100%にならない場合があります

◆抗がん剤治療に伴う副作用 最多は「頭髪の脱毛」で9割以上の認知度

              詳細な症状の認知率は20~30%程度にとどまる

 がん治療における薬物療法(抗がん剤治療)による副作用を伴う可能性があることを知っているか尋ねたところ、全体のうち82.7%(426名)が「知っている」と回答しました。 

 知っている副作用の具体的な内容としては、「頭髪の脱毛(91.1%)」「吐き気、嘔吐(88.7%)」が上位となり、代表的な症状として広く認識されていることが分かります。一方で、「皮膚障害(32.4%)」や「爪の色素沈着や割れ欠け(26.1%)」といった細部の外見症状についての認知率は2~3割程度にとどまる結果となりました。

Q.がんに罹患し薬物療法(抗がん剤治療)を選択した場合に伴う副作用について、知っている副作用をすべてお選びください。(複数回答/n=426)

*「知っている」と回答した426名を100%として比率を再算出

*皮膚障害(色素沈着、乾燥、発疹などの症状)

◆がん治療の副作用は認知8割に対し、アピアランスケアの認知は1割

 がん治療等に伴う脱毛や肌荒れなど、外見の変化に対するケアや支援である「アピアランスケア」という言葉や取組を知っているか尋ねたところ、「聞いたことがある」を含めて「知っている」と回答した人は12.4%にとどまり、9割近くの人が「知らない」と回答しました。 

 頭髪の脱毛や吐き気・嘔吐等、副作用の存在自体は8割以上に認知されているものの、それに対する「ケアや支援」を指す「アピアランスケア」という言葉や概念自体の社会的な認知度は、低い結果となりました。

Q. 「アピアランスケア」という言葉や取組を知っていますか。(単一回答/n=515)

*「知っている」は、聞いたことがある方も含む

◆ケアアイテム認知度 【高い】頭部や胸部のアイテム 【低い】爪やまつ毛

 アピアランスケアを「知っている」と回答した層(64名)に対し、具体的なアイテムやカバー方法を尋ねたところ、「医療用のウィッグ(92.2%)」や「ファッション用のウィッグ(90.6%)」、「手術後の補整具(82.8%)」といったカバーアイテムは約9割と高い認知度となりました。 

 一方で、副作用による頭髪の脱毛予防・軽減につなげる「頭皮冷却(34.4%)」をはじめ、「変色をカバーするマニキュア(35.9%)」や「脱毛期のつけまつ毛(37.5%)」といった細やかなパーツをカバーするアイテムの認知率は3~4割程度にとどまり、半数以上が「知らない」と回答しました。 

 アピアランスケアの概念を知っている層であっても、「ケア=ウィッグや補整具などで外見の変化をカバーすること」というイメージが強く、まつ毛・爪のケアや頭皮冷却といった多様な対策アイテムの認知度はまだ十分とは言えない状況が見受けられます。

Q. 次のうち、あなたが知っているアピアランスケアの取組やアイテムをお答えください。(単一回答マトリクス/n=64) 

*手術後の補整具(パッド・専用下着・人工乳房など)

◆アピアランスケア 全世代の9割以上(95.7%)が「重要」と回答

 アピアランスケアは、患者のQOL(生活の質)や前向きな気持ちを保つために重要だと思うか尋ねたところ、「重要だと思う(63.3%)」「どちらかといえば重要だと思う(32.4%)」を合わせて95.7%と、9割以上の人が重要性を実感していることが分かりました。

 「言葉や取組を知っている」と回答した人が1割強にとどまる一方で、その必要性については9割以上が共感しています。

Q. がん治療等に伴う外見の変化をケアすること(アピアランスケア)は、患者のQOL(生活の質)や前向きな気持ちを保つために重要だと思いますか。(単一回答/n=515)

◆不安やハードル 1位:費用 2位:情報不足 3位:相談場所を知らない

 自身や身近な人がアピアランスケアを行う場合に感じる不安やハードルについて尋ねたところ、「費用がかかる(金銭的負担)」が76.9%で最も高く、次いで「アピアランスケアに関する情報が足りない(55.1%)」、「相談できる場所を知らない(54.4%)」が続きました。

 特に「見た目の自然さ」や「周囲からの目」への不安以上に、「情報不足」と「相談場所の不明さ」を選んだ人が多く、いずれも半数を超える結果となりました。身近で相談できる場所や、関連情報の入手のしやすさなどが求められる傾向が推測できます。

 9割以上がアピアランスケアの必要性を実感している一方で、費用面へのサポートや、適切な情報・相談先の整備が、安心して治療を受けられる社会の実現のための課題となりそうです。

Q. もしご自身や身近な人がアピアランスケアを行うとした場合、どのような点に不安やハードルを感じると思いますか。(複数回答/n=515)

<調査結果について医療事業部 早川 隆義から解説>

 今回の調査では、がん治療に伴う副作用の存在は広く知られている一方で、「アピアランスケア」という言葉や取組の認知度は約1割にとどまるという、認知と実態の大きなギャップが明らかになりました。

 アピアランスケアは、単に見た目を整えることだけが目的ではありません。脱毛や色素沈着などの外見変化による心理的ストレスを和らげ、患者さまが「自分らしさ」を保ちながら前向きに治療や社会生活を継続するための大切な手段です。

 病院内ヘアサロンに来られる患者さまの中には、がんと診断された後、治療方針決定前の段階でご来店になり、脱毛が始まる前から外見変化に関するご相談に来られる方も一定数いらっしゃいます。今回の調査で、世間一般では、半数以上が「情報不足」や「相談場所がわからない」とお悩みであることが分かりました。病院内ヘアサロンでは今後も患者さまが安心して相談できる場として情報発信を継続するとともに、SNS等を介した相談拠点の広報活動をより一層強化してまいります。さらに、全国的に普及が進む自治体のアピアランスケア用品購入助成制度についても、患者さまの負担軽減に資する重要情報として、より積極的な周知を図っていく所存です。

 患者さまが孤立することなく、自分に合ったケアを選んで前向きに生活を送っていただけるよう、今後も整容的アプローチによるアピアランスケアの支援に努めてまいります。

■病院内ヘアサロン関西店舗一覧

 今回の調査対象である関西エリアにおいては、以下の病院内ヘアサロンにてお気軽にご相談いただける環境を整えております。

<アデランスの外見ケアサポート>

・患者さまに安心してご使用いただくための医療用ウィッグの開発

 2013年に医療用ウィッグのJIS規格化に向けてJIS原案作成委員会が発足し、当社社員も委員として医療用ウィッグのJIS規格化に向けて全面的にサポートを行いました。2015年に医療用ウィッグのJIS規格が制定(規格番号:JIS S 9623)され、現在は、日本毛髪工業協同組合がJIS S 9623に適合していると認証した医療用ウィッグには、「安心・安全」マーク「Med・ウィッグマーク」の使用が許可されています。

医療用ウィッグ関連ホームページ:https://www.aderans.co.jp/medicare/

 ※2医療用ウィッグには、病気の治療や予防の効果はありません 

日本毛髪工業協同組合が認証するJIS製品規格適合マーク

・病院内ヘアサロンの展開

 当社は2002年に病院内ヘアサロンの一号店を開設し、現在、国内に34店舗展開しています。医療従事者さまや患者さまのお声を生かし、店舗を共に創り上げていく“協創”をコンセプトに、治療の影響などによる脱毛に悩む方々のご相談対応をはじめ、ウィッグの提供からメイク・ネイル等※4の理美容視点でのアドバイスなど、患者さまのQOL(クオリティ・オブ・ライフ)向上を支援する外見ケアをワンストップでサポートしています。外見ケア商品はオンラインショップでも販売しています。

アデランス外見ケアショップ「アデランスマイリー」:https://medical-aderans.com/

※4コスメの販売およびメイク・ネイルに関する施術は行っておりません

株式会社アデランスは、「Everything for a smile(すべては笑顔のために)」をコーポレートスローガンに制定しています。海外を含むグループ会社共通の理念とし、グローバルウェルネスカンパニーとして、これからも社会に笑顔の輪を広げ、夢と感動を提供し続けていきます。

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