アーケル・バイオマリン・ジャパン株式会社のプレスリリース
クリルオイル
【研究内容と成果】
重度な高中性脂肪患者520名の患者(アジア人を含む)を対象として試験を実施。試験期間中、参加者はクリルオイルかプラセボ(偽薬)のどちらを投与するかランダムに割り当てられ、26週間の試験前・試験中・試験終了後の中性脂肪値、オメガ3指数、コレステロール値を検査しました。
※出典：JAMA Network Open(2022年1月6日発表)
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2787655
・クリルオイルを投与した患者群では、12週間後の血中中性脂肪値が基準値から26.0％減少したのに対し、プラセボ群では15.5％の減少となり、-10.9％という有意差が確認されました。
・クリルオイルを投与した患者群では、26週間後の血中中性脂肪値は基準値から33.5％減少したのに対し、プラセボ群では20.8％の減少となり、-12.7％という有意差が確認されました。
【クリルオイルとは】
サクラエビに似た動物プランクトンの一種「南極オキアミ(クリル)」から抽出される油のことで、クジラをはじめとする南極生物の最も重要な栄養源のひとつとなります。我々人間にとっても有用とされる4つの主要成分が豊富に含まれております。
南極クリル
(1)オメガ3脂肪酸(EPA・DHAなど)
世界で最も研究されている栄養素である必須脂肪酸のひとつ。心臓や目、肝臓、脳などに幅広い健康効果が期待される
(2)リン脂質
オメガ3が細胞膜への吸収を促す乳化作用があるため、一般的な魚油に比べて効率的に体内の器官へ吸収される
(3)コリン
肝臓や筋肉などの多くの身体機能に必須の栄養素。体内で十分な量を生成するのが困難であり、食物によって摂取する必要がある
(4)アスタキサンチン
クリルオイルのキレイな赤色の正体。強い抗酸化作用があり、オイルを酸化から守り、保存料の使用を最小限にすることが可能
クリルオイルは先行研究により、オメガ3脂肪酸を含むどの製品よりも心臓の健康状態を左右する3つの指標を適切にサポートすることが臨床試験で報告されています。
・血液中の中性脂肪値を下げる。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24461313/
・オメガ3指数が4％から8％へ増加すると、致死性冠動脈性心疾患のリスクが約30％減少する。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/28511049/
・LDLコレステロール値は増加しない。
※出典：Berge et al, 2014
【背景】
心血管系疾患(CVD)は世界的に見ても主要な死因のひとつであり、毎年推定1,800万人が亡くなっています。一方COVID-19による全世界の総死者数は約550万人で、CVDはその約3倍に相当します。中性脂肪(トリグリセリド)は血液に含まれる脂肪(脂質)の一種ですが、アメリカでは人口の約1/3が中性脂肪の血中濃度が高い状態にあり、これは心臓病のリスクを高めることに繋がります。今回の論文はアメリカとカナダの研究者らが行った2つの大規模臨床試験から得たデータを集計・解析したもので、社会問題でもある心疾患系の解決策の一助になると考えられます。
≪アーケル・バイオマリン社 健康栄養部門研究開発ディレクターKatina Handelandによるコメント≫
この革新的な研究により、クリルオイルが社会的に問題になっている心血管系疾患の解決策のひとつになり得ることが証明されました。今後は患者数百万人の健康状態を改善し、医療コストの削減に対して大きく寄与するでしょう。
【アーケル・バイオマリン社について】
アーケル・バイオマリン社はバイオテクノロジー分野のイノベーターであり、南極オキアミの漁獲業者として人々の健康改善と地球環境の保護・保全に努めています。当社はノルウェーのオスロ証券取引所に上場しており、高濃度のタンパク質分離物であるINVI(TM)やクリル由来のEPA・DHAトランスポーターであるLYSOVETA(TM)、クリル由来の医薬品原料、栄養補助食品(Superba(R))、水産養殖(QRILL(R) Aqua)、動物飼料(QRILL(R) Pet)などを開発しています。
手つかずの南極で行われるクリル漁業からモンテビオの物流拠点、ヒューストンの工場を経て、世界中のお客様まで広がるバリューチェーンは徹底管理されています。
当社はサステナビリティを重視しており、そこから廃棄物のリサイクルと再利用を支援するための循環型企業AIONを立ち上げました。
当社クリルオイルについて
https://www.superbakrill.com/ja/
