ファストドクター、スターゼン社の「オンライン二次健診」実証結果を公開

〜二次健診受診率が2.3倍に増加・受診者の96%が「健康状態の理解が深まった」と回答〜

ファストドクター株式会社のプレスリリース

ファストドクター株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:菊池 亮(医師)、水野 敬志)は、スターゼン株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:横田和彦)の協力を経て、健康診断で有所見(要再検査・要精密検査)となったハイリスク者を対象に、オンラインで医師によるフォローアップを行い適切な治療へと繋げる「オンライン二次健診」サービスの実証結果を公開しました。

 実証実験では、業務の合間や夜間などにオンラインで二次健診を受けられる利便性が多忙なビジネスパーソンに高く評価され、二次健診の受診率はサービス導入前比2.3倍に増加しました。(※1)

 サービス満足度は83%と高く、受診者の96%が「自身の健康状態について理解が深まった」と回答(※2)。受診者アンケートでは、「これまでは多忙で二次健診を受けられていなかったが、オンラインなので仕事の合間に受診が出来た」「検査結果の詳細を丁寧に教えてくれ、定期的な受診に繋がった」など、利便性とサービスの質を評価する声が多く寄せられました。

実証実験の評価を受け、スターゼン社では2024年度からファストドクターのオンライン二次健診を本導入することが決定しました。本サービスを通じて、スターゼン社の健康経営、社員の皆さまの健康管理と労働生産性向上に一層貢献してまいります。

■ファストドクターの「オンライン二次健診」とは
〜健康経営に取り組む法人向けの、健康診断フォローアップサービス〜

 ファストドクターが提供する「オンライン二次健診サービス」とは、従業員の健康管理を経営的な視点で取り組む企業の「健康経営」をサポートする、法人向け健康診断フォローアップサービスです。 
 近年、健康診断において「要再検査・要精密検査・要治療」などの指摘を受けた人は全体の約60%に上りますが(※3)、企業から従業員への二次健診の受診勧奨は努力義務に過ぎず、ハイリスク者が未受診のままであるケースが課題となっています。
 一方、健康診断で「生活習慣病のハイリスク者」とされた患者が、3か月以内に医療機関を受診することで、最大約40%入院リスクが軽減され、労務不能日数も低下するという研究結果が出ており(※4)、ハイリスクとなった従業員の早期治療は、従業員のみならず企業にとっても重要な課題です。

 ファストドクターの「オンライン二次健診」は、診療時間を最大22時まで設け(※5)、これまで業務が多忙で二次健診を受けることができなかったビジネスパーソンに受診の機会を提供し、継続的な治療をサポートします。
 ファストドクターは、本サービスを通じて、ハイリスクとなった従業員を適切な早期治療に繋げることで、企業の「健康経営・人的資本経営の促進」、従業員の「労働生産性の向上」、そして社会の「医療費適正化」へ貢献してまいります。

■「オンライン二次健診」の流れ

「オンライン二次健診」では、医師が健康診断で有所見となった従業員に対し、健康リスクの説明、治療に関する疑問の解消などを行い、。仕事が多忙などの理由により対面受診が困難な場合は、ファストドクターのオンライン診療サービスを案内します。また、一定期間受診が確認できない場合には保健師等が従業員にリマインドを行うことで治療からの離脱を軽減し、継続的な治療をサポートします。

■実証実験概要

実施期間
2023年8月17日~2024年3月31日
対象者
健康診断で要検査・要精密検査となったスターゼン社の従業員654名

■実証実験結果

「オンライン二次健診」導入後、受診率は【2.3倍】に向上
実証実験期間中、二次健診の受診対象となった654名のうち289名が受診を完了し、受診率は44%となりました。実証実験前(2022年度)の二次健診受診率19%と比較し、約2.3倍に増加しています。オンライン診療という受診時間や場所を柔軟に選べる選択肢の拡充が、受診率の向上に大きく寄与したと評価されています。

サービス利用者の【83%】が「サービスに満足」と回答 

オンライン二次健診受診者のうち、サービスへの満足度を「とても良い」「良い」と回答した受診者は合計83%にのぼりました。(※6)満足度の理由としては「オンラインで受けられる点」が1位となり、業務と両立できる利便性が高く評価されました。 

【96%】が「自身の健康状態の理解が深まった」、【74%】が「来年度もサービスを受けたい」と回答

二次健診を受けた後、96%が「ご自身の健康状態についての理解が深まった」と回答しており、医師が健康診断結果を詳細に解説しフォローアップを行った結果が現れています。サービス継続意向も74%と高く、医師や保健師による継続的なサポートに対する期待の高さが伺えます。

東京大学未来ビジョン研究センター 特任教授 古井 祐司氏のコメント

働き盛り世代においては、自身の健康は二の次になりがちです。そこで、日常の生活動線である職場で受診勧奨することは有用であり、ハイリスク者の早期受療は重篤な疾患の予防や病気に伴う労働生産性損失の防止にもつながります。今回の実証結果から、オンラインによる二次健診が多忙な勤労者の受診促進と自身の健康リスクの理解にプラスに働くことがうかがえます。このような取り組みが全国に広がることで、勤労者のwell-beingと持続可能な企業経営につながることを期待します。

スターゼン株式会社 執行役員 管理本部長(兼)人事部長 石神 幸長氏のコメント

当社は経営理念の一つに「スターゼンで働いてよかったと思える会社にしよう」を掲げている中で、従業員が健康で長く働けるよう施策に取り組んでおります。さまざまな健康経営の取り組みの中で、二次健診の受診率の低さは大きな課題のひとつでありました。今回ファストドクター様との取り組みにより、二次健診受診率を大幅に向上させることができ、大変感謝しております。当社では、今後も引き続き、健康経営の更なる強化にむけた諸施策を実施し、従業員の健康維持・向上に務めてまいります。

ファストドクターでは、「1億人のかかりつけ機能を担う」を2030年ビジョンとして掲げ、その達成に向け「救急医療支援」のみならず「慢性期医療支援」にも取り組んでいます。2023年4月には、健康診断後の夜間・休日の相談・受診を可能にする「生活習慣病オンライン」サービスを開始し、生活習慣病への早期介入による重症化予防や入院治療の回避、医療費削減への貢献を目指してまいりました。
 今後も引き続き、弊社の持つプラットフォームを通じて、企業の「健康経営」や「人的資本経営」を支えるさまざまなサービスの開発・提供を行ってまいります。

■ スターゼン株式会社
1948年(昭和23年)創立。全国に販売網を持ち、食肉の卸売、ハム・ソーセージなどの食肉加工品、アウトパック商品の製造・販売、海外に向けた和牛をはじめとする国産食肉の輸出も行う。
食肉の生産・調達、加工・製造、販売、物流のサプライチェーンを自社グループ内に構築し、食肉業界のトータルサプライヤーとしてお客様(大手外食、並びに量販店、コンビニなど)の多様なニーズに合わせた商品やサービスを提供している。

所在地:〒108-0075 東京都港区港南2-4-13 スターゼン品川ビル
代表取締役社長: 横田 和彦
URL:https://www.starzen.co.jp/

■ ファストドクター株式会社
2016年創業。日本全国に対応する国内最大級のプライマリ・ケアのデジタルプラットフォーム「ファストドクター」を運営するヘルステック企業。プラットフォームを通じて、患者、医療・介護施設、自治体、公的研究機関、製薬・保険企業等、医療業界における様々なステークホルダーに対して医療体制の構築や医療データ活用等の多様な価値を提供している。

所在地:〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目20-3
設立:2016年8月
代表者:菊池 亮(医師)・水野 敬志
URL:https://fastdoctor.jp/corporate/
ファストドクター「オンライン二次健診」WEBサイト
https://fastdoctor.jp/medical-recommendations/

※1)導入前(2022年度):受診対象者773名うち受診者145名(19%)、実証期間中(2023年8月17日~2024年3月31日):受診対象654名うち289名が受診(44%)

※2)受診者を対象としたアンケート結果より(回答者数46名)

※3)出典:政府統計「定期健康診断結果報告」https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00450211&tstat=000001018638&cycle=7&year=20210&month=0&result_back=1&tclass1val=0

※4)出典:「生活習慣病の重症化ハイリスク者における医療機関受療による予防効果に関するコホート研究」

https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/honbu/cat740/conference/9th/2023060611.pdf

※5)月曜・水曜・金曜・土曜の18−22時を受診時間と設定(受診時間は企業によって異なります)

※6)5つの回答選択肢(とても良い/良い/普通/あまり良くなかった/全く良くなかった) から1つ回答

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