運輸向け健康サービス「well-harmo運輸レポート」を開始
シミックホールディングス株式会社のプレスリリース
健康な社会の実現を目指すシミックホールディングス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO 中村 和男、以下、シミック)のグループ会社で、医療情報の電子化促進を目指すharmo株式会社(本社:東京都港区、代表取締役Co-CEO 石島 知、山東 崇紀、内上 昌裕、以下:harmo)は、運輸業界のドライバーの高齢化・健康課題の解決に向けて、「well-harmo運輸レポート」(以下、本サービス)を2024年11月5日より開始しました。
本サービスは、企業が保有する従業員の健康診断データを基に健康リスクを可視化し、専門家が各企業の特性や課題に応じた最適なソリューションを提案します。これにより、企業は必要な施策を効率的に導入でき、健康管理にかかる費用の最適化を実現します。さらに、疾患を抱えるドライバーも安心して長く働ける環境を提供することで、事故リスクの低減や人手不足の解消にも寄与します。
背景
運輸業界では、ドライバーの高齢化や人手不足が大きな課題となっています。国土交通省のデータによると、自動車運転業務従事者の平均年齢は全職業平均と比較して3~17歳高く※1、健康診断の有所見率も年々増加しています。令和5年度の有所見率は全産業平均58.9%に対して、道路貨物業で66.6%、道路旅客業では74.1%にのぼり※2、治療しながら運転業務に従事するドライバーも増加しています。
2023年12月~2024年6月に運輸企業3社にて行った、harmoおくすり手帳を活用した実証実験では、服薬中のドライバー(n=102)の50.0%が、心疾患や脳血管疾患といった、自動車の運転に支障を及ぼすおそれがある疾患※3を抱えている可能性があることが明らかになりました。
※1…国土交通省「自動車運送事業の働き方改革に関する関係省庁連絡会議」(第1回)参考資料
https://www.mlit.go.jp/common/001225739.pdf
※2…厚生労働省 令和5年定期健康診断実施結果報告(業種別)
https://www.mhlw.go.jp/content/11300000/001292235.pdf
※3…国土交通省「事業用自動車の運転者の健康管理マニュアル」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/03analysis/resourse/data/h26_3.pdf
提供サービス
このような背景のもと、運輸企業は雇用の確保と健康に起因する事故の防止を両立させるため、ドライバーの健康管理体制を強化することが求められます。harmoは、運輸企業の健康課題を分析し、各企業に最適なソリューションを提案する「well-harmo運輸レポート」を開始します。
<well-harmo運輸レポート概要>
本サービスは、企業が保有する従業員の健康診断データを基に、企業全体の健康状態や健康起因事故の発生リスクをスコア化し、優先すべき健康課題をレポートするサービスです。専門家が企業の経営トップ等に対しレポートの内容を説明し、健康管理やリスク管理の強化に向けた具体的な施策の提案や実行を支援します。
<本サービスご提供の流れ>
1.従業員の健康診断データのお預かり
2.弊社にて健康課題分析・レポート作成
3.レポート納品・結果の説明
4.ソリューションの提案・施策実行の支援
<提供可能なソリューション>
健康リスクの高い従業員には、harmoおくすり手帳を活用した服薬管理サービスや、パートナー企業が提供するオンライン診療等を通じて、治療の継続を支援します。
また、企業全体の健康管理体制全般の支援も行っており、スポット/嘱託/専属産業医のご紹介はもちろん、安全衛生委員会の立ち上げ等、今抱えているご課題に合わせて、伴走型でのソリューション提案が可能です。
さらに、早期発見・予防を目的としたSASスクリーニング検査や脳検査の紹介に加え、生活習慣改善のための食事・運動支援、禁煙支援プログラムなどを提供します。
導入メリット
企業が抱える健康リスクを可視化し、優先的に対処すべき課題を明確にすることで、自社に最適な施策を導入できます。健康管理体制の強化を目指す企業はもちろん、リソースやノウハウが不足している中小企業にとっても、健康管理にかかる費用を最適化することが可能です。また、健康診断のたびに本サービスを継続利用することで、経年比較が可能となり、健康管理施策の効果を正確に測定することができます。
さらに、健康管理体制を整えることで事故リスクを低減し、従業員が安心して長く働ける職場環境を実現します。これにより、新規採用の促進や既存従業員の長期活躍にも繋がり、ドライバー人材の不足解消に寄与します。
サービスのご案内
資料ダウンロード、問い合わせフォーム:https://www.harmo.biz/well-harmo
今後の展望
harmoは、運輸業界における健康リスク管理ソリューションを進化させ、従業員が安心して長く働ける職場環境を整え、企業の健康管理体制の向上に貢献していきます。健康診断データの活用や、服薬管理などのソリューションの提供を通じて、健康起因事故の防止、企業の生産性向上、エンゲージメントの強化、人材不足の解消を目指します。こうした取り組みを通じ、運輸業界全体の持続可能な発展を支えていきます。
・harmo株式会社
harmo株式会社は、「harmoおくすり手帳」を基盤としたサービスを展開しています。「harmoおくすり手帳」は、個人やご家族が個々の医療・健康情報を活用可能にするスマホアプリケーションで、専用ICカードを合わせ約44万人の利用者を擁し(2024年1月現在)、全国2万軒以上の薬局で利用実績があります。また、川崎市・神戸市・豊中市・さいたま市・滋賀県などでは、地域の薬剤師会と協業し、地域住民の健康増進に資する活動を展開しています。
・harmo株式会社の所属するシミックグループについて
シミック(CMIC)は、1992年に日本で初めてCRO(医薬品開発支援)事業を開始し、今では開発から製造、営業・マーケティングまでの医薬品に関する総合的な支援業務を提供しています。製薬・バイオテクノロジー・医療機器などの海外企業の日本市場参入や、アジアでの臨床試験実施、米国と日本における医薬品開発および製造のサポートなども展開しています。また、シミックは個人や自治体を支援する新しいヘルスケアソリューションを提供しており、製薬企業のバリューチェーンを全面的に支援する豊富な経験と実績を基盤として、“個々人の健康価値を最大化”する事業モデルPHVC(”Personal Health Value Creator”)の展開を目指しています。シミックグループは、世界中に7,500人を超える従業員とグループ会社28社を擁しています。