真夏のような高温多湿でもまつ毛を24時間カールキープするマスカラを開発

株式会社コーセーのプレスリリース

 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:田中 慎二)は、汗・皮脂に強く、真夏のような高温多湿でもまつ毛のカールが落ちにくく、24時間のカールキープを叶えるマスカラを開発しました。強靭さと柔軟さを兼ね備えた当社独自の化粧もち素材「架橋型MQレジン(※1)」をマスカラに応用することで、まつ毛の形状を維持しながらもひび割れにくく、汗や湿気にも強いコーティングを実現しました。この研究成果は2026年9月16日発売のマスカラ「メイクキープ 衝撃のカールキープマジック(※2)」に応用されます。

(※1)こすれや汗に強く、表情の動きにもヨレない強靭かつ柔軟な皮膜をつくる樹脂素材「架橋型 MQ レジン」を開発

(※2)衝撃のカールキープマジック 商品ページ

動画 フェイススチーマーを用いた疑似まつ毛のカールキープ試験

研究の背景

 近年の夏は過酷な蒸し暑さが連日続くだけでなく、その期間も長期化しています。メイクユーザーにとってはこの時期の高温多湿や汗・皮脂による化粧くずれが大きな悩みであり、まつ毛を美しくカールさせることが求められるマスカラにおいても、徐々にカールが下がってしまうことが課題でした。そこで夏のような高温多湿な環境下でも長時間カールキープできるマスカラの開発に挑戦しました。

高温多湿でもカールキープするマスカラの開発

 私たちは高温多湿でまつ毛のカールが落ちてしまう原因の一つが、マスカラによる化粧膜の微細なひび割れにあると考えました。本来、ワックスなどの成分で構成されるマスカラは水分を通しませんが、カール形状を維持するために化粧膜を硬くするとひび割れしやすくなり、そこから汗や湿気などの水分が侵入することで構造がくずれてしまう可能性があります。そこで強靭さと柔軟さを兼ね備えた化粧膜が必要であると考え、「メイク キープ ミスト EX +(※3)」に応用されている、当社独自の化粧もち素材「架橋型MQレジン」をマスカラに配合しました。疑似まつ毛上での膜の状態を確認すると、従来のシリコーン樹脂はひび割れているのに対し、「架橋型MQレジン」はひび割れることなく、疑似まつ毛を均一にコーティングできていることが確認できました(図1)。さらに、この素材をまつ毛のカール力に優れるワックスや、汗・皮脂への耐久性が高い樹脂と最適な比率で組み合わせることで、新たなマスカラ製剤を開発しました。

(※3)表情の動きによるメイクよれも防ぐフィックスミスト 「メイク キープ ミスト EX +(プラス)」にパワーアップリニューアル

        図1 架橋型MQレジンと従来シリコーン樹脂の疑似まつ毛上の化粧膜の観察

高温多湿における24時間のカールキープを確認

 疑似まつ毛にマスカラを塗布し、40℃かつ湿度80%RH(東京における近年の8月の平均湿度相当)の高温多湿条件におけるカールキープ力を観察しました。開発品を使用した疑似まつ毛は、従来品と比較して24時間後でも形状・角度ともにカールを維持できていることがわかりました(図2)。

                 図2 40℃・湿度80%RHにおけるカールキープ試験   

 また、開発品を実際にまつ毛に使用した際のカールキープ力を検証した結果、24時間後でもカールを維持できていることがわかりました。同時に実施したアンケートにおいて、汗・皮脂・湿気にも強いという評価が得られました。

 さらに、より過酷な状況におけるカールキープ力を確認するため、疑似まつ毛に開発品と従来品を塗布し、フェイススチーマーで約40℃の蒸気をあて続けました。開発品を使用した疑似まつ毛は、従来品と比較して、水蒸気を浴び続けた後でもカールをキープできていることがわかりました。

今後の展望

 本研究では、形状を維持する強靭さと、ひび割れにくい柔軟さを併せもつ化粧膜をつくることで、汗・皮脂だけでなく、高温多湿環境においても、美しい上向きまつ毛を長時間キープできるマスカラの開発に成功しました。今後も、お客さまのニーズに応える化粧品の機能向上に向けて、製品開発を推進していきます。

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