『支援者のための心のリフレッシュプログラムガイドブック』発行

特定非営利活動法人 日本NPOセンターのプレスリリース

特定非営利活動法人日本NPOセンターが武田薬品工業株式会社と協働で実施している「タケダ・いのちとくらし再生プログラム」。2014年から2021年まで、日本YMCA同盟と連携して東日本大震災の復興活動に取り組む支援者への心のケアを行ってきました。 この度、その取り組みとノウハウをまとめた『支援者のための心のリフレッシュプログラムガイドブック』を発行いたしました。

「支援者」のメンタルヘルスに着目
東日本大震災発生から3年が経過した2014年。被災地域外からの支援が漸減するなか、継続的に活動を行う東北3県(岩手県・宮城県・福島県)のNPOの役割は、ますます大きくなっていました。
NPOのスタッフやボランティアは、目の前の支援活動に追われるなかで、自身のメンタルヘルスに課題を抱えてしまうことが多くあり、休職や離職の理由となっていました。活動の担い手が失われるという、被災地の復興に直結する大きな課題が生まれていました。
支援者が健康で、心身ともに充実した状態であることが、被災地の復興を促進し、ひいては被災地の方の健康的な、心身ともに充実した生活を取り戻すことにつながると考え、NPO スタッフを対象としたメンタルヘルスケア事業を実施することになりました。それが「支援者のための心のリフレッシュプログラム」です。

「支援者のための心のリフレッシュプログラム」
特定非営利活動法人日本NPOセンターと武田薬品工業株式会社との協働事業である「タケダ・いのちとくらし再生プログラム」(https://www.inochi-kurashi.jp/)の自主・連携事業として取り組みました。リフレッシュプログラムに知見のある日本YMCA同盟(資金協力:北カリフォルニア日本文化コミュニティーセンター)と連携し、実施しました。本プログラムは2泊3日を基本とし、自然豊かな環境のもと、散策や温泉、ストレッチや瞑想などのワークショップを行いました。また、臨床心理の専門家にも参加してもらい、オプションで個別カウンセリングの場を設けるなどしました。
2014年から2021年まで合計20回実施し、延べ167名が参加しました。

ガイドブック作成について
当初から、「支援者のための心のリフレッシュプログラム」を通じて、“支援者のケア”の重要性が認識されることならびにプログラム手法が確立され、より多くの専門家の協力を得て同様のプログラムが拡散・実施されることを目指してきました。実際に、熊本地震(2016年)の被災地でも同様のプログラムが実施されました。本プログラムのノウハウを形にし、今後災害が起きた際には、発災直後から“支援者のケア” が実施されることで、その復興が促進されることを目標とし、ガイドブックを制作しました。このガイドブックが「支援者のための心のリフレッシュプログラム」実施の手助けになることを信じています。

支援者のための心のリフレッシュプログラム ガイドブック
https://www.inochi-kurashi.jp/wp-content/uploads/2022/03/refresh_guidebook.pdf

支援者のための心のリフレッシュプログラム事業概要
https://www.inochi-kurashi.jp/program/jishurenkei/ymca02/

【お問い合わせ先】
認定特定非営利活動法人日本NPOセンター
タケダ・いのちとくらし再生プログラム事務局(担当:渡辺)
〒100-0004 千代田区大手町2-2-1 新大手町ビル245
Tel. 03-3510-0855 / Fax. 03-3510-0856
https://www.inochi-kurashi.jp/contact/

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